1992 Fiscal Year Annual Research Report
顎下腺上皮成長因子のホルモンによる産生調節機構の解明
Project/Area Number |
04671129
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
根本 優子 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (10164667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 実 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (40187133)
根本 孝幸 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90164665)
客本 斉子 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (90118274)
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Keywords | 遺伝子発現 / EGF / ステロイドホルモン / 顎下腺 |
Research Abstract |
マウスEGF遺伝子エクソン1の5'上流約6kbとイントロン1約5kbをプラスミドpGEM3ZおよびpUC18にサブクローニングし、制限酵素EcoRI,HindIII,KpnI,SacI,SphI,PstI,XbaIの7種によるDNAの断片化を行い解析した。その結果、約11kbにわたる領域について遺伝子の制限酵素地図を作成した。この地図をもとにエクソン1の上流域を種々の長さで含むCAT(クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ)レポータープラスミドを構築した。 一方、宿主細胞として用いるヒト乳癌由来細胞株T-47Dを培養し、サイロイドホルモン、グルココルチコイド、アンドロゲン、エストロゲン、プロゲステロン、ミネラルコルチコイドに対する各々のレセプターを定量し、各々のレセプターが存在する事を確認した。T-47D細胞にリン酸カルシウム法またはリポフェクチン法で上述のCATレポータープラスミドを導入し、ホルモン添加、あるいは無添加状態で培養した。細胞質を調製した後、^<14>Cクロラムフェニコールを基質としてCAT分析を行ったところ、上流-400bpまでの範囲にサイロイドホルモンに応答して、CAT遺伝子の発現を上昇させる領域を見いだした。現在さらにCV1細胞(ホルモンレセプターが欠損している)に、レポータープラスミドとサイロイドレセプターあるいは他のステロイドホルモンレセプター発現プラスミドを同時に導入することにより、レセプターに依存するサイロイドホルモン応答性をより厳密に検討する実験を継続中である。 サイロイドに応答するより短い範囲の特異的塩基配列を特定するために、無細胞系で行うゲルシフト分析を試みた。その結果、EGF遺伝子上流域に新規のサイロイド応答配列を見いだした。この配列は中央に4残基のスペースを持つダイレクトリピート構造を取っている。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nemoto,T.,Ohara Nemoto,Y.and Ota,M.: "Association of the 90-kDa heat shock protein does not affect the ligand-binding ability of androgen receptor." J.Steroid Biochem. Mol.Biol.41. 803-812 (1992)
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[Publications] Hatakeyama,S.et al.: "Expression of bone morphogenic protein in human adenocarcinoma cell line." Biochim. Biophys. Res. Commun.(1993)