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1992 Fiscal Year Annual Research Report

耳下腺細胞内ホスファチジン酸の調節機構

Research Project

Project/Area Number 04671135
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

杉谷 博士  日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (20050114)

Keywords耳下線 / ホスファチジン酸 / ホスホリパーゼD / カルバコール / カルシウム動員 / βアゴニスト / サイクリックAMP
Research Abstract

ラット耳下腺腺房細胞をトリプシンとコラゲナーゼを用いて作成し、ホスファチジン酸の産生調節を明らかにする目的の一つとして、ホスファチジン酸代謝に関与する受容体刺激に共役したホスホリパーゼDの活性について検討し、次の結果を得た。
1.[^3H]オレイン酸および[^3H]Iyso‐PAFで細胞を標識したとき、[^3H]オレイン酸により細胞の脂質は有意に標識されたので、[^3H]オレイン酸による標識を行った。
2.ホスホリパーゼDの活性は1%エタノールの存在下で細胞をインキュベートすることにより、トランスホスファチジル反応により産生された[^3H]ホスファチジルエタノール([^3H]PEt)を薄層クロマトグラフィーにより分離測定した。
3.カルシウム動員を引き起こすムスカリン性アゴニストの一つであるカルバコールにより、[^3H]PEtの産生が促進された。
4.プロティンキナーゼCを活性化するホルボールエステル(PMA)により、[^3H]PEt産生は促進された。
5.カルシウムイオノフォア(イオノマイシン)により、[^3H]PEtは促進された。
6.βアゴニストでサイクリックAMP情報伝達系を刺激激したときも[^3H]PEtの産生は促進された。
以上のことは耳下腺腺房細胞においてはカルシウム動員受容体に共役したホスホリパーゼDが存在し、その活性化は、ホスホリパーゼCの活性化後のジアシルグリセロール産生や外液からのカルシウムイオンの流入により活性化されることが考えられる。また、サイクリックAMPに関与した細胞内情報伝達系刺激によってもこの酵素の活性化が引き起こされる異なった調節系をもつホスホリパーゼDの存在も推定できる。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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