• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1992 Fiscal Year Annual Research Report

三又神経への過剰刺激による交感・副交感神経反応の同一性の研究

Research Project

Project/Area Number 04671142
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

湯山 徳行  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80121044)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 細谷 里美  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30238761)
菅谷 英一  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (50084710)
梶原 景正  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00204397)
Keywords三叉神経 / Reilly現象 / 側角ニューロン / 迷走神経 / 大内臓神経
Research Abstract

今回、三叉神経に強い刺激が加えられたときに何故に交感神経と副交感神経を介した反応が同一の病変として現われるのかを解明するために、ネコにα-クロラロース麻酔を行ない、大内臓神経、頸部迷走神経、三叉神経を刺激をして、胸髄の側角ニューロンに対してどのように入力しているかを、電気生理学的検討を行なった。
胸髄の側角ニューロンに対して迷走神経、三叉神経刺激(0.1msec,5V)を行なうと、迷走神経では、潜時が40ms程度の応答を示し、三叉神経では65ms程度のやや長い一定の潜時の応答を示した。又、大内臓神経においては2ms程度の一定潜時で応答を示した。ある単一側角ニューロンでは、大内臓、迷走神経の両方に応答し、このように複数の神経刺激に応答するものがあった。又、迷走神経を、両側ともに刺激をすると、短い潜時(10ms程度)と長い潜時(同側30〜75ms,反対側120〜200ms程度)の応答があり、迷走神経からの入力は多シナプス的に側角ニューロンに入力していると考えられる。迷走神経刺激に対し反射的応答を示す側角ニューロンに対して頻回刺激を加えてみた(0.1ms,5-7V,100pulses)。この頻回刺激前後のニューロン活動をデータ処理装置ATAC-450を用いて解析すると、発火頻度の増加する「促進型」と減少する「抑制型」とに分類することができた。Reilly現象に、深く関与していると思われる「促進型」は、頻回刺激の強度、時間、頻度に依存して、自発放電頻度および、刺激後の変化も増加していた。これら導出されたニューロン分布は組織学的に部位的有意差は認められなかった。又、各神経に対する応答性の比率も有意差は認められなかった。
以上のことから、交感神経と副交感神経の接点が側角ニューロンに存在することが明らかになり、Reilly現象の発現に対して、これらの反射機構が関与していると考えられる。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi