1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04671175
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Research Institution | OSAKA DENTAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
矢追 雅浩 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60067048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神原 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90103085)
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Keywords | 根管充填 / ぬれ / 表面性状 / 表面構造 / 象牙質 |
Research Abstract |
1,根管壁面象牙質には無数の象牙細管の開口が観察され,1つの象牙細管の直径は約2.0mumであった。また,ファイリング操作により壁面は凹凸様を示した(約2〜5mum)。AFM観察により,根管壁面を高分解能で3次元的にとらえることができた。 2,CanalsおよびTubli-sealの酸化亜鉛ユージノール系シーラーは高い親水性を示した。CRCSおよびSealapexの水酸化カルシウム系シーラーは象牙質と近い値を示した。また,ヨードホルム系シーラーであるDentalis KEZは疎水性を示した。すなわち,シーラーの構成成分によりhydrophobicityに相違のあることが明らかになった。 3,硬化後各シーラー表面にはシーラーの成分である。O,I,Ba,Zn,SiおよびBiの存在を認めた。しかし,シーラーの構成成分として多くの割合で含まれているCaは認められずシーラー構成成分でないCの存在を多く認めた。また,シーラー成分に多くの割合で含まれているCaは表層下50nmの層で認めた。すなわち,各種シーラーの表面と表層下とでは,化学組成は,大きく異なることが明らかになった。
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