1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04671194
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
河田 英司 東京歯科大学, 歯科理工学講座, 助教授 (40147260)
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Keywords | 衝撃試験法 / 脆胞性材料 / コンポジットレジン / ポーセレン / 衝撃強さ |
Research Abstract |
JIS規格での硬質プラスチックの衝撃強さの測定に用いる試験片の寸法は10±0.2mmの厚みで、幅は10.0mmが推賞されているが,条件によっては厚みを最低2mm迄薄く出来ると規定されている。これに則り、試料の試験器への装着時の平行性も考慮し厚さ2.5mmの試料を作製し試験を行った。 また、試料を把持する部分の影響が出ないようにと、当初はシャルピー型試験機を選択したが、試料を可能な限り小さくするという最大の目的のために、試験機はアイゾット型試験機に変更した。 この研究の最終目標は試料体積を圧縮試験片の2倍程度においているが、先ず把持部の寸法を1/2に変更し打撃部は規格どうりの寸法で行った。その後打撃部を短くしたが試験機の制約から25mm迄にしか短縮できなかった。 その結果硬化が均一になる加熱重合型レジンの場合は比較的安定した結果を得たが、光重合型コンポジットレジンではバラツキが大きかった。これは試料の充填に長時間要したり、充填時の気泡の巻き込みが影響しているが、把持部の平行性を維持させるために変更しなかった2.5mmの厚みが最も大きく影響したのではないかと考えている。また重合度が向上した場合(例えば加熱重合を併用した場合)には、衝撃強さは大きく減少し既存の試験機の測定限界に近くなってしまったこともバラツキが大きくなった原因と考えている。 衝撃強さが検討されなければならない材料は基本的に脆く、ある程度の体積を備えて実験しなければ安定した結果は得られないと考える。従って試料寸法を小さくするためには試験機の改良、試験試料形態の根本的改良が必要である。試料形態は圧縮試験片と同様の円柱状試料とH字状の試料について寸法を変化させ、ノッチの位置、大きさの影響を検討している。
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