1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04671196
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
溝上 隆男 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (90085712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 武之 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (80220896)
荻原 俊美 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90204114)
杉山 哲也 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (50216347)
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Keywords | 無歯顎 / 顎関節症 / 診査 / 断層撮影 / 顎関節雑音 / 総義歯 / 補綴 / 歯科 |
Research Abstract |
無歯顎者の機能異常に関する因子の究明を行うために、上下顎総義歯製作を希望して来院した無歯顎者男16名、女29名の計45名に対し、ゾノグラム(狭角断層エックス線写真)を用いて、下顎頭の表面と下顎頭の移動状態とを調査した。ゾノグラムの撮影は、無歯顎者の初診時に使用中の義歯を用いて行い、撮影時の顎位は咬頭嵌合位及び、第一大臼歯付近でゴムブロックを咬合させて確立された前歯部8mm開口位、前歯部16mm開口位、前歯部24mm開口位の4顎位とした。各顎位における下顎頭と下顎窩との輪郭をトレースし、重ね合わせを行った。 その結果、1)開口時に下顎頭が左右協働して動くかどうかに関しては、上記の4顎位において左右側の下顎頭が均等に移動するもの(協調型)は8名(18%)、左右側の下顎頭の動きが同様でないもの(不協調型)は16名(35%)、左右側どちらか一方でも運動制限のあるもの(制限型)は21名(47%)であった。下顎頭の表面形態異常の有無と開口時の下顎頭の移動状態との関係についてX^2検定を行った結果、下顎頭の表面形態異常の発現率は、下顎頭の移動状態が協調型の場合よりも不協調型や制限型の場合において高かった。2)開口時に下顎頭が円滑に動くかどうかに関しては、下顎頭の動きが円滑なもの(円滑型)は34関節(38%)、下顎頭の動きが円滑でないもの(非円滑型)は56関節(62%)であった。下顎頭の表面形態異常の有無と開口時の下顎頭の移動状態との関係についてX^2検定を行った結果、下顎頭の表面形態異常の発現率は、下顎頭の移動状態が円滑型の場合よりも非協円滑型の場合において高かった。 今後、症例数を増加するとともに、これまでに行ってきた他の調査項目との関連についても詳細に検討を加える予定である。
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Research Products
(2 results)