1992 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌の密封小線源治療における物理的諸因子の検討ー線源の不均一性と線量率について
Project/Area Number |
04671216
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
竹田 正宗 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30014244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 武仁 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (90013896)
松本 悟 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10209629)
渋谷 均 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (10014292)
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Keywords | ^<198>Auグレイン / ^<192>Ir針 / 組織内照射 / 線量率効果 / 舌癌 / 線源の放射能値 |
Research Abstract |
1.線源の不均一性について ラジオアイソトープキャリブレータ CRC12型(キャピンテック社)により,^<198>Auグレイン(以下,Au)症例4例と^<192>Ir針(以下,Ir)症例1例について,使用線源全ての放射能値を測定した。組織内照射直前の結果では,症例1(Au16個)は3.52〜3.72mCi,平均3.65mCi,症例2(Au18個)は3.62〜3.89mCi,平均3.72mCi,症例3(Au12個)は4.72〜5.02mCi,平均4.86mCi,症例4(Au15個)は4.74〜5.06mCi,平均4.88mCiであり,症例5(Irヘアピン3本)では,それぞれ6.46,6.43,6.49mCiであった。今后は,この線源個々の放射能値を元に,組織内の線量分布図を作製し,治療効果との関連を分析する予定である。 2.^<192>Ir針組織内照射における至適線量率について 舌癌のIr針ー平面刺入例62例を対象として,局所治癒および軟組織障害(潰瘍発症の有無)を指標に,具体的な至適線量範囲を求めた。対象例は2年以上局所再発がなく,観察期間が2年以上12年までであった。 (結果) (1)線量率が50cGy/hr以上の症例では,総線量が68〜75Gyの範囲で軟部潰瘍が全て発症している。 (2)線量率が35<50CGy/hrの範囲で,総線量が68〜71Gyでは90%を越える症例で潰瘍発生は認められない。 (結論) stage I・IIの舌癌を^<192>Ir針ー平面刺入(治療域10.8〜14.4cm^2)で治療する場合の至適線量率は35<50cGy/hrの範囲であり,総線量は68〜71Gy位必要である。
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