1992 Fiscal Year Annual Research Report
コンピューテッドラジオグラフィを用いた骨塩定量法の開発
Project/Area Number |
04671217
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
加藤 二久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70095107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大林 尚人 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (40176988)
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Keywords | 骨塩定量法 / コンピューテッドラジオグラフィ / デュアルエネルギー差分法 / 輝尽性蛍光体 |
Research Abstract |
1.コンピューテッドラジオグラフィ(CR)の特性評価 CR系の画像受容体であるimaging Plate (IP)の基本的特性である直線性,感度むら,MTFを評価した。直線性は照射線量1〜100mRに亘る範囲で±2%以内であった。感度むらは±3%未満の変動で照射野内のX線強度むら±7%よりも小さかった。MTFは6切サイズにて3.5lp/mmで20%以上あった。以上から、CR系は解像力はフィルム増感紙系に及ばぬものの、優れた定量精度が得られると期待できる。 2.IPのX線吸収スペクトル 直径2mmの線束を得るコリメータ系を製作し、IPのX線吸収スペクトルを測定した。結果は輝尽性蛍光体のBaFClの減弱係数にほぼ一致したが、計数率が高過ぎてパルスパイルアップが生じ、信頼性に欠けた。線束の径を小さくすると、ビームアライメントが著しく困難になった。このため、より精度の高いコリメータ系を設計中である。 3.CR対応ソフトウェアの開発 銀塩フィルム増感紙系に依るX線像からデュアルエネルギー差分処理を施して骨塩量を定量するソフトウェアを改造し、CR対応化の作業を進めている。臨床応用時にはCR自動読取設定モードで使用するのが必須条件であるが、画面中の最も線量が大きい部分はリミッタが働き、画像情報は消失する。本法に於いてこの部分は骨塩量ゼロを校正するのに不可欠な部分である。そこで、リミックを働かせる領域を予め用意するフィルタを考案した。また、旧来のシステムではスロープの標準楔を用いていたが、画像中の位置の決定が困難なため、その誤差伝播が大きかった。今回、これを階段楔に改めて、安定性を高めた。
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