1992 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節の3次元画像構築による関節円板動態の分析研究
Project/Area Number |
04671232
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田畑 修 九州大学, 歯学部, 助手 (50150470)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊福 不可依 九州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10117179)
米津 康一 九州大学, 歯学部, 助手 (70167039)
中山 英二 九州大学, 歯学部, 助手 (60172467)
|
Keywords | 顎関節内障 / 関節円板 / 内外側転位 / 3次元画像 / 前方転位 |
Research Abstract |
顎関節症,なかでも顎関節内障の病態把握は,最近の顎関節造影法や顎関節鏡視法,さらにCT,MRI等の画像診断法により解明されつつある。しかし,未だに画像の正確な評価,理解が十分になされていない。特に,関節円板の内外側転立については,未だ不明な点が多い。 そこで,本研究では 1.ドライスカイルに,疑似関節円板を装着した顎関節ファントムを用いてCT像およびX線断層像を作製した。 2.作製された2次元画像を用いて3次元画像解析装置(コスモゾーン2SB;ニコン)により,3次元画像を構築した。 3.関節円板の位置を正常位置,前方転位,内外側転位および前内外側転位させて,顎関節ファントムと3次元構築像とで比較分析し,3次元構築像の評価を行なった。 4.その結果,3次元画像はいずれの円板位置においても有用であり,特に内外側転位および前内外側転位の診断において有効であった。また,3次元方向からの画像に比較においては、上方からの画像が診断情報が多かった。 5.これらの結果については,第12回日本画像医学会(東京)において報告した。 しかし,関節円板の形態,大きさについては,まだ評価が十分でない。この点に関しては,平成5年度も引続き検討する予定である。また,臨床症例の3次元構築像による分析評価も行なう予定である。
|