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1992 Fiscal Year Annual Research Report

歯科X線写真像のデジタル化における診断精度の評価

Research Project

Project/Area Number 04671233
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

大喜 雅文  長崎大学, 歯学部, 講師 (10160441)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 泉 雅浩  長崎大学, 歯学部, 助手 (40212956)
山田 美穂  長崎大学, 歯学部, 助手 (80200749)
KeywordsDigital Radiography / ROC / PACS
Research Abstract

本年度はデジタル画像の診断能について特に歯科で主となる口内法X線写真像を対象として検討を行った。診断精度にはデシタル化装置や画像ディスプレイの性質、ならびにデジタル化手法や画像処理などが影響を及ぼすが、それらの影響を調べた。デジタル化装置としてはレ-ザ-スキャナ、ドラムスキャナ、TVカメラの3種を用い、標本化は50μmと100μmと8bitsとした。画像ディスプレイとしてはX線像専用に作られたVIEW2000とIMLOGIX、およびこれらに比べて安価なMacintoish用ディスプレイについて比較した。また、観察対象としては隣接面齲蝕の有無が確定してある抜去小臼歯の口内法写真像32画像を用いた。これらはウルトラスピ-ドフィルムを用いて咬翼法と同様にして撮影され、34隣接面には齲窩の無い齲蝕が有り、残り30面には齲蝕は無い。デジタル画像の観察は上記の3種のCRTディスプレイ上で行い、観察者は歯科放射線科医6名、予防歯科医2名、歯科保存科医2名の計10名とした。隣接面齲蝕の有無は5段階に評価してもらい、ROC解析により診断能をROC曲線で囲まれる領域の面積として求めた。レ-ザ-スキャナは濃度差の大きい辺縁部でのデジタル化精度に問題があり、幾分、診断能を悪化させた。TVカメラも読み取り濃度のダイナミックレンジが小さいため診断能はオリジナルフィルム像に比べて低くなった。ドラムスキャナではオリジナルフィルムと同程度の診断能があることが示された。またX線像専用ディスプレイでなく、比較的低価格のディスプレイでも同様の診断能が得られることも示された。以上より、デジタル画像の臨床における実用化にあたっても診断精度の面においては十分に実用化が可能であることが示唆された。次年度はさらに画像処理の診断能向上の方法について検討する予定である。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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