1992 Fiscal Year Annual Research Report
下顎頭形態と関節円板との関係に関する解剖学的およびX線学的研究
Project/Area Number |
04671245
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
島田 和幸 日本大学, 歯学部, 助教授 (80130524)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 和也 日本大学, 歯学部, 助手 (30199567)
橋本 光二 日本大学, 歯学部, 講師 (90139197)
篠田 宏司 日本大学, 歯学部, 助教授 (80059451)
北川 正 日本大学, 歯学部, 教授 (00058843)
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Keywords | 顎関節 / 下顎頭形態 / 顎関節円板 |
Research Abstract |
現在まで解剖学教室所蔵の献体30体について以下の研究をおこなった。 性別は男性21体、女性9体で約2対1であった。年齢は51歳から84歳で平均年齢は73.3歳であった。 頭部X線規格撮影装置を使用し、単純断層X線撮影とCT撮影を行い、下顎頭の矢状断の形態について分類をおこなった。 まず始めに献体下顎頭の矢状投影X線写真から形態分類を行った。その分類は植田の方法に準じて、経験5年以上の放射線科医3人によりトレース行った。それらの形態は円形が16例、平坦形が2例、屋状形が6例、その他が6例であった。 つぎに、下顎頭の異常所見の有無に関しても検索を行った。異常所見の有る場合については顎関節研究会誌第6号のX線所見用語集に準じて行い、これらの判定についても、前期の同様におこなった。異常所見有りが7例(粗造性骨変化2例、偏平化2例、辺縁性骨増生像1例、変形1例、陥凹1例)、X線写真上異常所見の認めないものが23例であった。形態分類とX線病態分類との比較については平坦形とその他の例にに分類をされたものに異常所見有りと判定されてものが多かった。 関節円板に関してはX線透視下で、下関節腔に造影剤(オムニパーク300)を注入し、その状態をX線ビデオシステムに録画して、関節円板の形態及び穿孔・癒着の有無などの確認をおこなった。その結果穿孔有りが2例で癒着と疑われたのが1例であった。また円板形態の分類はWestessonの分類に準じ分類した。 1)biconcaveが19例 2)biconvex2例 3)P-typeが3例 4)E-typeが3例 5)R-TYPEが2例および不明が1例であった。
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