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1992 Fiscal Year Annual Research Report

脳血管障害を有する高齢者の唾液の経年変化と口腔疾患の発症

Research Project

Project/Area Number 04671275
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

稲葉 繁  日本歯科大学, 歯学部, 教授 (30060445)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伊藤 英俊  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (70213072)
菊谷 武  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (20214744)
石田 かね光  日本歯科大学, 歯学部, 助手 (60184529)
鈴木 章  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (60162921)
Keywords脳血管障害 / ウ蝕 / リスクファクター(危険因子) / 唾液検査
Research Abstract

今年度は3年に渡る研究の初年度であり、この実験のベースライン作りが主目的となる。そのため、研究計画に従っての調査が行なわれた。変更された点は、当初の計画ではリハビリ病院と老人病院を分けて調査する予定であったが、リハビリ病院では入所期間が短かく、経年的な研究が不可能なため、老人病院にしぼって研究が行なわれた。調査対象者は、全員脳血管障害の既応が有り入院中ということで、一般健康状態は良好とは言えず、合併症を有している者が多かった。特に高血圧症、糖尿病が多く見られた。口腔検診の結果では、口腔衛生状態が悪く、唾液検査においては、ストレプトコッカスミュータンスよりもラクトバチルスが多く見られ、口腔の清掃状態に比例してカンディダの検出が見られた。唾液流出速度は、口腔内に存在する歯が機能していないケース、また、脳血管障害により充分な咀嚼機能が営めなしか、もしくはこちらの指示に従うことのできない被験者については分泌速度および緩衝能が低かった。これは服用薬の副作用とも考えられるが、現在まで、その確証は得られていない。口腔内の感覚異常は約半数の被験者に見られ、脳血管障害の口腔粘膜におよぼす影響がうかがい知れた。粘膜の知覚と咀嚼機能および口腔環境への影響は現在調査中であり、研究の最終年度までには明らかになるだろう。
前述のごとく今年度はあくまでもベースライン作りであるので、今年度のデータと次年度、次々年度を比較しなければ、研究の結果が得られないため、ここでは本年度研究結果の概要を述べた。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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