1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04671391
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
内川 公人 信州大学, 医学部, 助教授 (90020768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲間 秀典 信州大学, 医学部, 講師 (50207859)
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Keywords | ライム病 / ボレリア分離株 / 病原性 / スナネズミ / 関節炎 / 皮膚炎 / ヤマトマダニ / マダニ咬症 |
Research Abstract |
前年度から引き継がれた、ヤマトマダニ由来ボレリア株接種スナネズミ臓器の病理組織学的検索をおこなった。その結果、肉眼的に関節炎が観察されていた個体では病理学的にも炎症像が認められ、そうでない個体には炎症像は皆無であった。また、これまで観察から漏れていた皮膚炎が、一部の個体で観察された。関節炎、皮膚炎とも聖高原株接種群に頻発し、松本株接種群にはそれが殆ど全く生じなかった。かくて、当初のヤマトマダニ由来有毒株の地理的分布に偏りがあるとする想定が実証された。1995年6月6〜9日と10月26〜28日に美ケ原三城で小哺乳類を捕獲し、耳介、心臓、脾臓、膀胱を培養に付してボレリアの分離をおこなった。6月に65匹、10月に72匹を培養に供して多数のボレリア株を分離し、6月分については分離株のリボタイプを決定したっが、10月分については未だそれを終えていない。この段階で言えることは、北海道とは異なって、長野県ではボレリアの自然界における循環に中・大型動物が相当大きな役割を果たしている可能性が大きいということである。前2年度と同様に県下全域の臨床医にライム病とマダニ咬症に関する情報を提供し、症例の収集に努めた。その結果、マダニ咬症82例とライム病10症例を把握して考察を加え、来年度の情報としてまとめた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Masuzawa,T.,他: "Infectioity and early antibody rerponse to Borrelia burgdorferi Sensu lato isolated in Japan in outbred mice." Microbiology and Immunology. 38. 612‐627 (1994)
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[Publications] 仲間秀典,ほか: "ライム病の治療" 環境科学年報-信州大学. 16. 65-68 (1994)
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[Publications] 内川公人,ほか: "長野県下のマダニ咬症と主要原因種の分布" 環境科学年報-信州大学. 16. 69-74 (1994)
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[Publications] 内川公人: "ライム病ボレリアの伝播" 化学療法の領域. 10. 2075-2080 (1994)
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[Publications] 内川公人,ほか: "長野県における1994年のマダニ咬症とライム病" 環境化学年報-信州大学. 17. 25-32 (1995)
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[Publications] 内川公人: "本邦のマダニ咬症とライム病の特徴" 皮膚病診療. 17(印刷中). (1995)