1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04671411
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大杉 武 大阪大学, 医学部, 助手 (50176880)
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Keywords | 薬物耐性 / 薬物依存 / モルヒネ / 1本鎖DNA / DNA結合蛋白質 / cAMPレスポンスエレメント / マウス / 小脳 |
Research Abstract |
モルヒネ慢性投与により変化するマウス脳のDNA結合蛋白質(sCRE-BP)の精製及びアミノ酸、DNAのシークエンスを検討した。一本鎖CRE結合蛋白質はマウス小脳の核抽出画分を超遠心(100,000xg、1h)後、上清をアミコン限外ろ過装置(YM100)を用いて濃縮し、1本鎖CREのDNAアフィニティカラムとMonoQカラムを用いて精製した。MonoQカラムからの約0.4MKCl溶出分画にsCRE-BPの結合活性が存在し、約13000倍精製した。SDS-PAGE上で、分子サイズが35-40kDaの二本のポリペプチドバンドを検出した。sCRE-BPはラットの43kDa-CREBやCRE-BP1に対する抗体とは反応せず、1本鎖DNAに特異的に結合することから、これまでに報告されたCRE結合蛋白質とは異なると考えられる。精製分画を2Murea存在下、30℃で、48時間、リシルエンドペプチダーゼによって分解し、逆相HPLCにて分離した。自動エドマン分解装置を用いて、ペプチドのアミノ酸シークエンスを決定した。次に、このアミノ酸配列をもとにDNAプライマーを合成し、PCRを行った。得られたPCR産物をプローブとして、マウス脳のlgt10cDNAライブラリーを用いて、クローニングを行った。次に、得られたクローンのシークエンスをDNAシークエンサー373A(ABI)のシステムを使用して行った。決定することのできたアミノ酸配列に関して既知の蛋白質とのホモロジーを検索したが、顕著なホモロジーは見いだされなかった。この蛋白質の機能はまだ不明であるが、モルヒネ長期投与により、DNA結合活性が変化することから、モルヒネの耐性依存現象に深く関与していると考えられる。
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[Publications] Takeshi Osugi: "Modulation by chronic morphine administration of single-stranded cAMP response element(ssCRE)binding proteins in the mouse cerebellum." Mol.Brain Res.21. 256-262 (1994)
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[Publications] 大杉 武: "記憶現象と遺伝子発現" 細胞工学. 12. 46-52 (1993)
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[Publications] 大杉 武: "薬物耐性依存形成と遺伝子発現" 脳と精神の医学. 4. 219-228 (1993)
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[Publications] Xiao-Bing Wang: "Muscarinic receptors stimulate Ca2+ influx via phospholipase A2 pathway in ileal smooth muscles." Biochem.Biophys.Res.Comman.193. 483-489 (1993)
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[Publications] Xiao-Bing Wang: "In situ DNA-protein binding:a novel method for detecting DNA-binding activity of transcription factor in brain." Neurosci.Lett.146. 25-28 (1992)
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[Publications] Xiao-Bing Wang: "Different pathways for Ca influx and intracellularrelease of Ca mediated by muscarinic receptors in illeal longitudinal smooth muscle." Japan.J.Pharmacol.58. 407-415 (1992)