1992 Fiscal Year Annual Research Report
オンラインシステムを利用した看護データの標準化と看護ケアの分析・評価に関する研究
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04671428
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
宇都 由美子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (50223582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 弘允 鹿児島大学, 医学部, 教授 (80041292)
熊本 一朗 鹿児島大学, 医学部, 助手 (40225230)
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Keywords | 看護システム / ベッドサイドケアシステム / 温度板自動作成システム / ハンディターミナル / 検温 / 看護評価 / 総合病院情報システム / オンラインシステム |
Research Abstract |
鹿児島大学においては、1984年よりオーダリングシステムによる総合病院情報システムを開発、導入し、病院機能の近代化ならびに患者サービスの向上に多大の成果をあげてきた。そのサブシステムのひとつである看護システムは1987年より稼働を開始し、臨床看護現場で安定した稼働を続けている。今回、看護システムの機能拡充の一環として、ベッドサイドケアシステムの導入に着手した。すなわち、看護職員が患者のベッドサイドで、体温、脈拍、血圧などのバイタル・サインを測定しながら、患者とのコミュニケーションを図るという「検温」のシステム化である。また、これらのコミュニケーションの機会を利用して、患者参加の看護評価システムを構築しようというものである。具体的には、(1)看護職員がハンディ・ターミナルを用いて、患者のベッドサイドで基礎的データを入出力し、温度表の自動作成を行う。 (2)患者自らが提供された看護の質を評価するために、看護ケアの過程、達成度、充足度について、ハンディ・ターミナルを利用して入力する。 という段階的なシステム開発を行う計画である。初年度は(] SY.encircled1. [)の実現に向けて研究を行っている。 現在試行されているコンピュータによる温度板自動作成システムの課題であるハンディ・ターミナルの小型化・軽量化については、電子手帳を用いることで解決の糸口が見い出せ、現在電子手帳上で稼働させるプログラム開発を行っている。 また、本システムの本体であるパソコン側のシステムは既に開発が終了段階にある。現在は、市販のプリンタを改造し、電子手帳からインプットしたデータをパソコンにダウンロードし、そのデータに基づいて迫記式の印刷が美しくできるよう試行錯誤を繰り返している最中である。
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[Publications] 宇都 由美子 熊本 一朗 田中 弘允: "看護度を用いた看護量の分析と医療評価" 第8回看護情報システム研究会論文集. 8. 86-89 (1992)
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[Publications] 宇都 由美子: "看護業務改善におけるコンピュータシステム導入の現状と課題" 看護展望. 18(2). 47-51 (1992)
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[Publications] 宇都 由美子 熊本 一朗 小鷹 芙美子 田中 弘允: "鹿児島大学総合病院情報システムと看護システム" 看護展望. 18(2). 86-91 (1992)
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[Publications] Ichiro KUMAMOTO,Yumiko UTO,Hiromitu TANAKA: "Deveropment of a Hospital Management System to Analyze Nursing Information Using a Microcomputer" Journal of the Japan Hospital Association. (11). 55-60 (1992)
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[Publications] 宇都 由美子: "コンピュータを活用した看護マネージメントの実践" 看護部門. (6)1. 1-8 (1993)
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[Publications] 宇都 由美子: "看護情報のシステム化〜コンピュータ導入の考え方と実際〜" 医学書院, 128 (1992)