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1992 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病性神経障害の成因と治療に関する研究:神経再生障害機構の解明と再生促進による治療の可能性について

Research Project

Project/Area Number 04671455
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

八木橋 操六  弘前大学, 医学部, 講師 (40111231)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小沼 富男  弘前大学, 医学部, 助教授 (00150251)
馬場 正之  弘前大学, 医学部, 助教授 (90106849)
Keywords糖尿病 / 末梢神経障害 / 再生神経 / 形態計測 / 神経成長因子受容体
Research Abstract

糖尿病ラットを実験的に作成し、正常対照ラットと比較し、神経再生機構に障害がみられるか否かについて検討した。実験的糖尿病ラットはストレプトゾトシン注射により作成し、随時血糖350mg/dl以上のものを用いた。糖尿病期間は4カ月のものを用い、坐骨神経を大腿骨下端に位置する部分で切断し、その後経時的に2、4、および6週後に切断端下端より神経試料を採取し標本作成した。観察の目的としては、切断端における再生有髄神経の数、密度、再生線維ユニットに含まれる小線維数さらには再生線維のそれぞれの面積を調べることを目標にした。また、質的に変性神経の数も調べた。一方、再生障害機構を調べるために、免疫組織化学的に神経成長因子受容体(NGFK)の発現についても検討した。
結果として、正常対照と比較して糖尿病ラットでは切断後2、4および6週後いずれでも再生有髄神経線維の数、密度の減少はみられず、また再生ユニット当りの神経数でも減少はみられなかった。これに比し、再生線維の面積(太さ)は平均値で、2、4および6週後いずれでも糖尿病ラットで細かった。また、再生線維も糖尿病ラットでは髄鞘の不整を示す線維が多かった。一方、NGFR発現は2、4週後では正常、糖尿病と明らかな差を認めなかったが、6週後の時点で糖尿病ラットでやや低い印象を得た。以上の結果から、糖尿病ラットでは神経再生の際にその数には問題ないが、細く、変性し易い線維が出現するという質的な問題があることが示唆された。NGFR発現については今後、免疫化学的手法を用い再検討する必要があるものと考えられた。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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