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1992 Fiscal Year Annual Research Report

インスリン非依存性糖尿病におけるインスリン受容体遺伝子の解析

Research Project

Project/Area Number 04671466
Research Institution山梨医科大学

Principal Investigator

多和田 真人  山梨医科大学, 医学部, 講師 (40109187)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新藤 英夫  山梨医科大学, 医学部, 助手 (70206324)
KeywordsNIDDM / インスリン受容体遺伝子 / グルコキナーゼ遺伝子 / 遺伝子変異 / SSCP / イントロン変異 / イノセント変異
Research Abstract

インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)の成因遺伝子としていくつかの遺伝子が想定されているが中でもインスリン(IR)受容体遺伝子とグルコキナーゼ(GK)遺伝子の変異が注目されていた。
そこで我々はNIDDMにおけるIR受容体遺伝子とGK遺伝子変異のスクリーニングを行った。スクリーニングはsingleーstrand conformation polymorphism(SSCP)法を用いて行った。これまでに約50例のNIDDM患者と正常人50例を対象に行った結果IR受容体の第17エクソンには約10%の多形性が認められたが、正常人にも同様な頻度で認められ、これはいままでの報告と一致した。さらに第12エクソンに多型を認め、その患者の家人(母および弟)にも同様な変異が確認された(第35回糖尿病学会にて発表)。
さらにGK遺伝子のスクリーニングには、12種類のすべてのエクソンを調べた結果、70例のNIDDM中、4種類合計6例の変異を発見した。正常人50人には1例も変異を認めなかった。塩基配列を決定した結果4種類中3種類はイントロンに、残りの1種類は第4エクソンの144番目のコドンがCCC→CCGに変異していたが、イノセント変異であった。今回のスクリーニングの結果からは直接GKの活性に変化を与えると考えられる変異を認めなかったが、NIDDM患者の約8%にGK遺伝子に“傷"がついていることが明らかとなり今後mRNAをも含めた研究が必要と思われる。(第36回糖尿病学会発表予定、論文投稿中)。さらにGK遺伝子の上流域のー190〜ー480の塩基配列を特異的に増幅し、SSCPで解析した結果NIDDM患者では5/22人、正常人では2/19とNIDDM患者で2倍以上も高い変異のあることが明らかとなった。現在この部分の塩基配列を決定中で、その部分に結合するトランス因子が明らかとなれば、GK遺伝子の制御の解明に大きな貢献となる(第36回糖尿病学会でデータ発表予定)と考えられる。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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