1992 Fiscal Year Annual Research Report
境界プラズマ研究のための原子分子データ及びプラズマ壁相互作用データの評価と処理
Project/Area Number |
04680019
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
川村 孝弌 核融合科学研究所, 研究企画情報センター, 教授 (70023710)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 隆子 核融合科学研究所, 研究企画情報センター, 助教授 (20115546)
俵 博之 核融合科学研究所, 研究企画情報センター, 助教授 (90037797)
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Keywords | 境界プラズマ / 原子分子データ / プラズマ壁相互作用データ |
Research Abstract |
当研究課題は平成4年度第2次分として交付決定されたため,研究代表者及び分担者が他研究機関に出張してデータ・ニーヅに関する調査及び研究討論を行うための日程が制約されたこともあり,予定したデータニーヅ調査の一部を次年度にくり越さざるを得なかった。その代りに,現在の当研究所の研究企画情報センターにて収集されているデータ以外に,最近得られたデータ,とくにDT核燃焼に伴う水素同位体のふるまいに関連するデータのサーベイを行うこととし,このため他機関のこの問題に関する専門家を当研究所に招へいして,集中的な研究討論を実行した。当年度の調査及び研究討論の結果,当研究課題の目的に関連する結論のうち重要なものは次の通りである。 1.最近の核融合研究装置はダイバータ板などの第一壁を炭素系材料とくに黒鉛やC/C複合材を用いているが,境界プラズマモデリング,とくに炭素子純物の挙動を調べる上で,スパッタリングの2次粒子のエネルギー分布及び放出再分布が重要であり,このデータを収集するほかシミュレーションコードを用いてデータ生産する必要がある。 2.水素同位体と材料の相互作用,とくに炭素材やBeに対する水素同位体の挙動に関して,最近新しい実験データが蓄積されているので,これらのデータを評価し,整理して,境界プラズマモデリングに便利な形に処理することが緊急に必要である。 以上のような結論を含めて,次年度は,平成4年度に調査できなかった研究機関を含めてデータ・ニーヅの調査を行い,データ・ニーヅの現状に関するまとめを行う予定である。また必要なデータ処理の形式に関しても検討を行い,直ちに実行可能なものについては現存するデータの処理を実行するほか,実験で得られていないデータについてはシミュレーション・コードによるデータ生産も行う予定である。
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