1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04680029
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
関口 芳廣 山梨大学, 工学部, 助教授 (70020493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重永 実 中京大学, 情報科学部, 教授 (20020282)
有泉 均 山梨大学, 工学部, 講師 (80020436)
唐沢 博 山梨大学, 工学部, 助教授 (90177618)
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Keywords | 音声対話システム / 連結音声認識 / 連想 / 音声合成 / 対話制御 |
Research Abstract |
連想機能を備えた音声対話システムの各部を試作,検討した.それぞれについて研究の概要を以下に記す. 1.人間の連想機能について,約180名の被験者について調査した.その結果を利用して音声対話システムで使用できる連想単語辞書を構築した.現在この連想単語辞書を充実させる研究を続けている. 2.連想単語辞書を利用して後続の単語を予測する方法を検討し,音声対話システムにおける単語予測機構を作成した.その結果音声認識率が向上することを確かめている. 3.連想情報を単語認識に利用する方法を考案し,検討を行った.その結果,単語決定における音響情報と連想情報の割合は,ほぼ10:3くらいが適当であることがわかった. 4.音声対話システムで使用するための声道模擬による音声合成システムの構築を行った.文章を入力すれば任意の合成音声を出せるようになった.韻律情報の使用が可能で様々な調子の音声が合成できる.現在,対話の場面に合致した調子の音声を出力するための研究を行っている. 5.音声対話システムで利用できるよう,人間の対話の調査検討を行った.その結果,対話で重要な指示詞の使い方がわかり,音声対話システムで利用できる可能性がある.また,対話の一貫性に関する研究も行い,それを,音声対話システムでの意味理解に役立てる方法を現在検討中である. 6.小型の音声対話システムを試作した.これを利用して,発話内容を予測する方法を検討中である.(研究の一部である,連想を使った音声認識関連の論文を現在電子通信学会に投稿中ではあるが,全体としては,まだ研究途中なので論文としてまとめてない部分が多い.次年度中にはまとめる予定である.)
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[Publications] 神部 知明・関口 芳廣・重永 実: "音声認識における連想情報の研究" 日本音響学会論文集. 第1分冊. 97-98 (1993)
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[Publications] 有泉 均・富安 薫人: "規則音声合成における発声速度とピッチパターンの検討" 日本音響学会論文集. 第1分冊. 191-192 (1993)
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[Publications] 上野 正己・唐沢 博: "対話文脈における話題の一慣性に関する研究" 情報処理学会論文集. (1993)