1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04680040
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Research Institution | Osaka Electro-Communication Junior College |
Principal Investigator |
河合 秀夫 大阪電気通信大学短期大学部, 電子情報学科, 助教授 (80124767)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 進一 大阪大学, 医学部, 教授 (30029540)
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Keywords | 立体視 / ランダムドットステレオグラム / 立体視可能限界 / カラーRDS / 眼球運動 / 融像 / 視差 |
Research Abstract |
従来,我々はランダムドットステレオグラム(RDS)を対象に眼球運動を測定し,立体知覚解析を行ってきた。しかし,対象として用いてきた白黒およびカラーRDSは単純な視差のものであったり、背景とRDS部のコントラストが良い。いわば立体視が容易なものは主であった。 本研究では、できる限り立体視可能な限界付近のRDS呈示を行い,そのときの被験者の応答結果,および眼球運動結果をもとに、立体知覚解析を行った。主な成果を以下に示す。 1.カラーRDSにおいては、背景とRDS部の明度差が立体知覚の重要なファクターとなっていることが示唆された。 2.左右眼のRDSのドットサイズを変えた場合,細かなドットに対応した点のみが奥行きをもってバラバラと知覚される応答結果が得られた。 3.曲面のみからなる上に凸・下に凹,2種類の馬蹄形状のRDSを用いて、立体視が困難な呈示を各種行い、立体知覚限界での解析を行った。 (1)このRDSによる被験者の注視点は、馬蹄形の稜線部付近を常に注視するという結果が得られた。また、上に凸の方が凹に比べ全体的に知覚が容易で、知覚時間も短いという結果が得られた。 (2)両眼のRDSを90度右回転して,垂直視差による検出を試みた。結論としては垂直視差では立体視は困難であるという結果が得られた。 (3)左眼のRDSのみを3〜15度左右に回転して知覚実験を行った。 外枠が方形状のRDSにおいては、左回転の方が右回転に比して知覚が容易であり、その時の融像可能な回転幅は10度までである。 (5)片方のRDSを下方に移動した場合,その時の知覚可能な下げ幅は視覚にして3度ぐらいである。学習すればこの下げ幅は大きくなる。 (4)左右のRDSを同一方向に回転させた場合,知覚可能な回転角は約30度である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 河合,秀夫: "動的カラーランダムドットステレオグラムによる立体知覚時の眼球運動解析" テレビジョン学会技術報告,No.49. 16. 13-18 (1992)
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[Publications] 河合,秀夫: "ランダムドットステレオグラムによる立体知覚解析" 大阪私立短期大学協会教員個別研究報告集. 29. 61-64 (1992)
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[Publications] 田中,隆志: "RDS視における注視点分布" 平成4年度電気・情報関連学会中国支部連合大会. 5 (1992)
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[Publications] 河合,秀夫: "カラーランダムドットステレオグラムによる立体知覚時の眼球運動解析" 大阪電気通信大学研究論集自然科学編. 28. 51-68 (1993)
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[Publications] 河合,秀夫: "立体視可能限界のRDSによる立体知覚解析" 電子情報通信学会秋季大会,D-259. 6-261 (1993)
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[Publications] 姚,泳: "立体視可能限界のRDSを用いた眼球運動による立体知覚解析" 電気関係学会北陸支部連合大会,B-65. 177 (1993)