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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ラットウイルス(RV)感染の遺伝子診断に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04680041
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

八神 健一  筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (40166476)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉山 文博  筑波大学, 基礎医学系, 助手 (90226481)
杉山 芳宏  筑波大学, 基礎医学系, 講師 (10187685)
Keywordsラットウイルス / パルボウイルス / PCR
Research Abstract

前年度に作成、検討した遺伝子増幅用Primerおよび反応条件をもとに、2種のPrimerセットによるウイルス型別、臨床材料への応用を試み、以下のような成果が得られた。
1)ウイルス型別への応用:NSコード領域はH-1,RV-13,MVM等いずれの齧歯類パルボウイルスでも同程度のシグナルが得られたが、VP領域はシグナルの強さおよびHaeIII切断部位の有無によりウイルス株の型別が可能であった。
2)齧歯類パルボウイルス汚染腫瘍細胞の検出:マウス、ラットで継代された腫瘍細胞、in vitroで継代されたマウスおよびラット由来細胞、計31株のパルボウイルス汚染を本方法で調べた結果、2検体からNS領域の増幅が認められた。これらはいずれもVP領域の増幅が弱くRVによる汚染と推定された。
3)RV垂直感染におけるウイルスDNAの証明:RV感染雌ラットから胚および胎児へのウイルス伝播について酵素抗体法、ウイルス分離、PCR法により検討した。妊娠中期に感染した場合に胎児への影響が最大で感染性ウイルス、ウイルス抗原、ウイルスDNAが検出され、胎児死亡率も高かった。妊娠後期でもウイルス抗原、DNAともに検出されたが、死亡率は低く、また、感染後に妊娠した場合も胚へのウイルス伝播は認められなかった。
4)Orphan parvovirusとの交差性:研究の過程で、ラットに既知のパルボウイルスと異なるOrphan parvovirusの存在を発見し、ラットでの継代に成功した。この新たなウイルスも本方法でNS領域の増幅が認められた。
以上の結果から、本法が臨床材料での齧歯類パルボウイルスの検査に有用であること、新たな齧歯類パルボウイルス(Orphan parvovirus)の基礎研究にも利用できると考えられる。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] K.Yagami et al.: "Polymerase chain Reaction for Detection of Rodents Parvoviral Contamination in Transplantable Tumors" Laboratory Animal Science. (submitted).

URL: 

Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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