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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ライフスタイルの多様化と貯蓄行動

Research Project

Project/Area Number 04680072
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

今村 幸生  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (10031717)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 関根 美貴  愛知教育大学, 教育学部, 助手 (80226654)
横山 祐子 (加茂 祐子)  奈良女子大学, 生活環境学部, 助教授 (80204642)
清水 哲郎  奈良女子大学, 生活環境学部, 教授 (40132344)
Keywords貯蓄動機 / 老後の生活資金 / ライフステージ / 世帯主年齢階級 / 年金制度 / 貯蓄関数 / 自由裁量的貯蓄 / 契約的・義務的貯蓄
Research Abstract

本年度に得られた主な研究成果は、貯蓄関数の計測によるものである。その方法と結果の要点については以下の通りである。(A)ライフステージによる生活課題の違いは、貯蓄動機に反映し、(B)貯蓄の動機の違いは、貯蓄形態の選択に反映するだろうとみられること。(C)特に老後の生活設計をにらんだ貯蓄動機と関連して、年金制度の影響はどうか、などの諸点に配慮するために、世帯主年齢階級別に-(I)説明変数として、所得や金融資産の他に、貯蓄動機に関する世論調査の結果を用いたモデル、(II)家計貯蓄を「自由裁量的貯蓄」と「契約的・義務的貯蓄」の2種類に分類し、それぞれを被説明変数とし、説明変数として所得や金融資産の他に、貯蓄動機を代理する経済変数を用いたモデル-を用い、勤労者世帯のデータをもとに、家計の貯蓄行動に関する要因分析を行った。その結果を特に、加齢(エイジング)および年金制度との関連でみると、(1)高齢なステージほど、家計貯蓄額の増加に対する可処分所得のプラスの寄与度や金融資産保有額のマイナス寄与度が高いこと。(2)(モデルIの計測結果より)定年前の50歳代では「老後の生活資金動機」が、定年後に当たる60歳代では「予備的動機」が強いほど貯蓄性向が高いこと。(3)モデルIの計測結果及び「自由裁量貯蓄」関するモデルIIの計測結果より、厚生年金受給額の水準が高くなるほど、家計の貯蓄水準を引き下げる影響のあること。この傾向は40歳代以上の年齢層に顕著で、しかも加齢に伴って強まること。(4)ただし(モデルIIの計測結果より)「契約的・義務的貯蓄」については、厚生年金受給額の水準にあまり影響を受けないこと、などが明かとなり、家計の貯蓄行動の今後を展望する上での有益な知見を得ることができた。

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Published: 1995-02-08   Modified: 2021-10-04  

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