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1993 Fiscal Year Annual Research Report

ラット消化管におけるフィモン酸の分解及びフィモン酸のミネラル吸収に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 04680096
Research InstitutionJunior College, Seijo University

Principal Investigator

宮沢 栄次  成城短期大学, 教養科, 教授 (10119365)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 篠田 粧子  都立立川短期大学, 食物栄養学科, 助教授 (40132055)
Keywordsフィチン酸 / グルコマンナン / ペクチン / カラギーナン / セルロース / 食物繊維
Research Abstract

1.研究実施計画の1-(1)ラットをフィチン酸を含まない食餌で3週間飼育後2群(A,B)に分け、A群にはP源としてフィチン酸のみを含む食餌を、B群にはP源としてフィチン酸と共に無機Pをも含む食餌を、それぞれ一日与えた。酸化クロムを指標としてフィチン酸の分解率を、小腸下部(長さで3分の1の部分)および盲腸の内容物について測定した。(2)フィチン酸の分解率は、小腸下部および盲腸の各内容物のいずれにおいても、A群とB群間に有意な差は認められなかった。すなわち、長期投与の場合(平成4年度の結果など)と異なり、一回(1日)投与の場合には、フィチン酸の分解率は低下しなかった。(3)この成績から、食餌中に無機Pが約3週間共存した場合に認められたフィチン酸分解の低下(平成4年度の結果など)は、無機Pによる生成物阻害(プロダクト・インヒビション)によるものではなく、フィチン酸を分解する活性(フィターゼあるいはアルカリン・ホスファターゼ)の側の変化など、他の要因によるものであろうと推定される。
2.研究実施計画2-(1)グルコマンナン、ペクチン、カラギーナンまたはセルロースをそれぞれ10%含む食餌(それぞれ、G、P、Cr、Ce群と称す)で3週間飼育後、小腸下部および盲腸の内容物、および糞について、フィチン酸の分解率を測定した。(2)フィチン酸の分解率は、小腸下部内容物、盲腸内容物および糞のいずれにおいても、G群>P群>Cr群>Ce群の順であり、G群ではCe群の約2倍であった。(3)盲腸重量(内容物込み)とフィチン酸の分解率との間には正の相関(r=0.765,P<0.01)が認められた(GおよびP群では盲腸がCe群の約2倍に肥大していた)。(4)以上により、食物繊維のフィチン酸分解に及ぼす影響の差は、盲腸を肥大させる能力の差に起因する可能性が示唆された。

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Published: 1995-03-23   Modified: 2016-04-21  

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