1993 Fiscal Year Annual Research Report
情報化社会への適応を目的とした大学生・社会人向け教育用CAIシステムの研究
Project/Area Number |
04680289
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
磯本 征雄 名古屋市立大学, 計算センター, 教授 (10029994)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉根 勝美 名古屋市立大学, 計算センター, 助手 (50230785)
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Keywords | CAI / 情報通信網 / 遠隔地利用 / コースウェア / 教材データベース / 知識ベース / 一括集中管理 / 分散個別利用 |
Research Abstract |
本年度は、前年度のネットワーキングをベースにしたCAIの集中管理と分散利用、コースウェアの階層性、コースウェアの知識ベース化の研究を踏まえ、マルチメディアとコンピュータ・ネットワークの視点から、共同利用のためのCAIと教材データベースのモデルを研究した。 1.(CAIソフトウェアのLANによる遠隔地利用)プログラミング教育を事例に、ワークステーション上のCAIソフトウェアおよびコースウェアを、LANを介して手持ちのパソコンから随意に学習できるCAIのシステム構成を明らかにし、ほぼ実用化に成功した。 2.(多様な内容を含む学習教材のデータベース)大学生・社会人向け学習教材は、複雑多様な内容を扱うために、フレーム型などのモデルでは扱えない場合がある。また、マルチメディアへの対応を想定すると、教材の構造はさらに複雑になる。こうした課題への対応として、生涯学習のテーマである美術教育を事例に取り上げ、そのための教材管理と活用を目的にしたデータベースとその研削利用をCAIの観点から研究し、その理論的モデルを明らかにし、実用化への試作が進行中である。 3.(コースウェア及び教材の共同利用)コンピュータ・リテラシー教育で扱われるワープロ、表計算、BASIC言語の教材を事例に、ワークステーションをファイル・サーバとして、LANを介したそれらのパソコンによる教材の利用形態を明らかにした。 以上、CAIと学習教材データベースのモデルは、情報通信の整備された社会状況の下で、場所や時間に制約されない学習環境を提供するCAIに適した教材構造を具体的な事例で確認した。
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[Publications] 吉根勝美: "ファジィ推論による試行錯誤型学習のCALモデル" 電子情報通信学会論文誌A. J76-A. 663-672 (1993)
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[Publications] 磯本征雄: "フレーム型CAIにおけるコースウェアのシナリオと試行錯誤型学習" 日本教育工学雑誌. 17. 29-38 (1993)
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[Publications] 吉根勝美: "コンピュータ支援による試行錯誤型学習のためのファジィ論的方略" 日本ファジィ学会誌. 5. 1212-1221 (1993)
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[Publications] Y.Isomoto: "Fuzzy information retrieval for scenic image database" Proceedings of the fifth international fuzzy systems association world congress. 485-488 (1993)
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[Publications] K.Yoshine: "Data structure and retrieval method of scenic image database based on fuzzy set theory" Proceedings of first Asian fuzzy systems symposium. 998-1003 (1993)
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[Publications] 磯本征雄: "情報リテラシー教育のためのコースウェアに関する一考察" 電子情報通信学会技術研究報告. ET93. 15-22 (1993)