1993 Fiscal Year Annual Research Report
中・高校生の科学的リテラシーの実態とその能力の経年変化に関する調査研究
Project/Area Number |
04680298
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Research Institution | National Institute for Educational Research |
Principal Investigator |
三宅 征夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50000071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下野 洋 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (30142631)
梅埜 国夫 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (00132689)
松原 静郎 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 室長 (50132692)
猿田 祐嗣 国立教育研究所, 科学教育研究センター, 研究員 (70178820)
小島 繁男 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30000037)
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Keywords | 科学的リテラシー / 理科カリキュラム / 科学観 / 読み書き能力 / IEA / TIMSS |
Research Abstract |
国際理科教育調査結果に見られるように、我が国の科学的な表現能力の弱さや生活に関連した実現問題の解決能力の低さの現状を考えると、我が国の理科教育も科学的リテラシーの観点からカリキュラムを考え直してみる必要があり、最終的には、科学的リテラシーの育成に重点をおいたカリキュラムの開発まで進めることが必要となるであろうという考えのもとに、本研究では、科学的リテラシーの要素として、従来の読み・書き・理解の基礎的な能力に加えて、問題解決過程のスキルを使用する能力や科学的に判断する能力(意志決定能力)や科学観や科学的態度の各能力を考えた。 研究の成果として、科学的リテラシーの定義と要素について論ずるとともに、科学的リテラシーの各要素の能力の実態、すなわち、科学的読みの能力、科学観、理科の基礎的能力、理科の実験能力の児童生徒の実態、さらに、欧米諸国の成人の科学的リテラシーの実態について明らかにした。また、第3回国際数学理科教育調査のカリキュラムフレームワークと我が国の理科の内容がそれのどのカテゴリーに対応するかについて分析した。これらの研究結果は、科学的リテラシーの育成に重点をおいたカリキュラム開発研究の基礎資料に供された。
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