1993 Fiscal Year Annual Research Report
CP,CPT対称性の破れの研究(PHIファクトリーでの実用的検出器システムの開発)
Project/Area Number |
04804016
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Research Institution | National Laboratory for High Energy Physics(KEK) |
Principal Investigator |
大島 隆義 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助教授 (00134651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 宏 京都大学, 理学部物理, 助教授 (80178574)
白井 淳平 高エネルギー物理学研究所, 物理研究部, 助手 (90171032)
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Keywords | PHIファクトリー / CP対称性 / K中間子放崩 |
Research Abstract |
前年度の続き、検出器の予想される性能をシュミレーションした。具体的には、fine-sampling type shower counterを粒子識別に飛程測定器として、あるいは光子の入射位置並びにエネルギー測定のための光子検出器として用いた場合の性能を、特に入射角が大きい粒子に対して検討した。 また、この結果を踏まえてK→pipi信号に対するバックグラウンドの除去能力を判定した。特に、pi^0pi^0に対するpi^0pi^0pi^0の除去に重点を置いた。 結果として、比較的容易に得られる性能を要求するのみで、tracking chamberと上記shower counterから成る非常にシンプルな検出器系でもって、目的とする下記の物理研究が従来よりも1桁から数桁改良された感度で実行可能であることが判明した。 (1)Ks.L→pipi及びK^±→3piでのdirect CP violationの研究、 (2)K^0〓〓系でのT violationの研究、 (3)Ks→3pi^0,pilJでのindirect CP violationの研究。 詳しくは成果報告冊子にまとめた。
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