1993 Fiscal Year Annual Research Report
数量化ボーリング土質名のスペクトル分析による地盤区分に関する研究
Project/Area Number |
04805047
|
Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
朝日 秀定 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (30002934)
|
Keywords | ボーリング / 土質区分 / 継次カテゴリー / 尺度構成法 / 数量化 / 方形波関数 / スペクトル / 地盤区分 |
Research Abstract |
先ず、土質区分の数量化のために、平成3,4年にすでに処理した北海道室蘭市東部でのボーリングの土質区分に対して再度尺度構成法により21種の尺度を求めた。これら尺度のうち、1.各ボーリングの土質区分を周囲のボーリング資料からより精度よく推定する、2.尺度値に置き換えた土質区分を方形波関数でスペクトル変換し、各ボーリングのスペクトルを周囲のボーリングのスペクトルからより精度よく推定する、3.できるだけ低周波数(交差数)で原波形をより十分に復元できる、等の観点より尺度の比較検討を行った。その結果、いづれの尺度を用いても大差ないことがわかった。よって、尺度としては土質区分の表土,高有機質土,火山灰質粘土,有機質土,粘性土,シルト,砂質土,砂,礫質土,礫,岩に各々1,2,3…,10,11をあてはめるのが、利用面から考えても最もよいことが判った。 そこで当初の計画に沿い、北海道釧路市、帯広市、岩見沢市の各建築士会分会で収集されたボーリング資料集を借用し、土質記録とN値データを計算機の記録媒体に入力した。その後、上記の各都市の資料を数量化し、当初計画していた方形波スペクトル解析を行い、解析対象地域ごとにスペクトル強度の等値線表示を、また卓越交差数による地盤区分図を作成した。更に、各ボーリングをクラスタ分析により分類し、その位置関係をもとに地盤のクラスタ区分図も作成し計画以上の成果を得ることができた。 結果としては、地域により地盤の堆積環境の相違を反映した地盤区分図を得ることができた。 これらの結果を資料提供元の各建築士会等に報告し、解説をおこなった。また計算機入力した原データとその表示プログラムも磁気媒体(フレキシブルデスク)の形で配布した。
|
-
[Publications] 朝日秀定: "継次カテゴリー化した土質区分の数量化" GEOINFORUM-'93. 9-10 (1993)
-
[Publications] Asahi,Hideyasu: "The quantification of Soil Classification in Borehole-logs by Scaling Method" Int.National Assoc.for Mathematical Geology Silver Ann.Heeting Abs.2-2 (1993)
-
[Publications] 朝日秀定: "土質区分の尺度化とその利用" 土質工学会北海道支部技術報告集. 第34号. 226-229 (1994)