1992 Fiscal Year Annual Research Report
デザインゲームを用いた立体型複合都心居住街区の解析
Project/Area Number |
04805060
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学部建築学科, 教授 (60139516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 章倫 早稲田大学, 理工学部土木工学科, 助手 (30239686)
中川 義英 早稲田大学, 理工学部土木工学科, 教授 (70139517)
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Keywords | 土地利用 / 複合市街地 / 容積率 / 空間構成要素 / メッシュデータ / 再生依存要素 / 住宅用地率 / デザインゲーム |
Research Abstract |
「立体型復合居住街区」の内容を明らかにするため、市街地の一般的変容パタンを解析した。調査は、用途混在市街地の空間構成を(1)構成要素(2)基盤条件(3)都市化の進行度(容積率の上昇度)ごとに整理し、(1)大街区内の骨格構造(2)付随する小街区の変化を明らかにすることとした。以下に具体的な作業の経過を報告する。 1)調査対象とする複合市街地の抽出 昭和61年の「土地利用現況図(都都市計画局)」を500mメッシュに媒介した「住環境メッシュデータ(都住宅局)」を使用した。都市北(「容積率(GROSS)」の上昇)と、土地利用の複合的安定(「住宅用地率」の高い維持)を条件に分析対象を37地区抽出した。 2)容積率の上昇からみた住区の用途構成の変化 容積率(GROSS)150%がほぼ住宅が業務・商業と均衡を保ち存続する限界であることがわかった。また、100%程度から住・業・商の複合化が開始し、120%程度で住区内部の環境が変化し、さらに180%でほぼ住宅地としての環境を維持することが因難になることがわかった。 3)再生依存要素別の容積上昇パタンの変化 さらに、複合化メッシュ内の空間構成を地形図、踏査で精査することで、容積率の上昇パタンは一律ではなく、地区内の特定の空間構成要素(1)広幅員道路(2)河川(3)大規模敷地(4)商業地域などで「再生依存要素」と呼ぶ)に依存しながら上昇することがわかった。空間構成要素にヒエラルキーを有しながら、全体の整合性を保つことが複合市街地の成立条件である。再生依存要素の土地利用と周辺用途の典型的関係から7パタンに類型化した。 4)デザインゲームプレテストの実施 平成5年度より調査に入る予定の環境意識解析のテストを行った。
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