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1992 Fiscal Year Annual Research Report

エチレン作用の抑制剤としてのアリルイソチオシアネートの作用機構の解明とその応用

Research Project

Project/Area Number 04806004
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

内田 好則  宮崎大学, 農学部, 助手 (70203544)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 下川 敬之  宮崎大学, 農学部, 教授 (80027185)
Keywordsアリルイソチオシアネート / エチレン / 品質保持技術
Research Abstract

ウンシュウミカンを材料にして、エチレンとAITCを使用することにより、果実脱緑の進行抑制、蒸散作用への影響およびクロロフィラーゼ等の酵素活性の違いについて検討した。AITCの処理は濃度と処理時間についても試験を行った。
1.AITC処理により、エチレンによって誘起されるウンシュウミカン果実の果皮色の脱緑が処理後2日目には抑制された。ただ、処理後4日目にはAITCの抑制効果は減じた。AITC処理により、クロロフィラーゼの活性が処理後2日目および4日目の調査で抑えられた。AITC処理区は無処理区より、CO_2の発生量が多くなり、呼吸量も増加した。また、AITCで処理した果実はAITCで処理しなかった果実に比べて、果実内部への外から与えたエチレンの取り込み量が多かった。AITCのウンシュウミカン果実への作用は麻酔症状様の作用と考えられた。
2.AITCのある一定の処理濃度(3μ1/1)、処理時間(60分)でエチレン誘導の脱緑を抑えるが、無処理に比べると、果皮色の脱緑が進行した果実を試験に用いた場合、特に脱緑が進行する。このことは、AITCはウンシュウミカン果実では内生エチレンの生成を助長し、クロロフィラーゼの誘導および活性を引き起こすものと考えられる。また、AITC高濃度(5μ1/1)処理では薬害の発生が観察された。このことから、品質保持対策としてAITCを検討する場合、材料の種類と材料の収穫時期に注意する必要が感じられた。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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