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1993 Fiscal Year Annual Research Report

非定常連続培養法による有害植物プランクトンの環境応答に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04806025
Research InstitutionHIROSHIMA UNIVERSITY

Principal Investigator

山本 民次  広島大学, 生物生産学部, 講師 (40240105)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松田 治  広島大学, 生物生産学部, 教授 (60034469)
Keywordsアレキサンドリウム / 連続培養 / リン / 三河湾 / 半連続培養
Research Abstract

平成5年度は,アレキサンドリウム・タマレンセの連続培養法を確立するにあたり,培養液を微弱かつ効率よく撹拌するため,ティアドロップ型の培養槽を用いて,滅菌空気で緩やかにバブリングを行った。しかし,この方法によってもアレキサンドリウム・タマレンセを連続培養することは不可能であった.詳細な観察から,本種は撹拌が強くなると培養容器の壁面に付着したりすることによって水の流動を回避していることが分かった.
このような事情から,バッチ培養法および半連続培養法を駆使して,次のことを明らかにした.
(1)本種の最適水温,塩分は,15℃,32〜35%であった.
(2)最大比増殖率はネジ口試験管を用いて実験した場合には0.26d^<-1>,1lフラスコを用いた場合0.48d^<-1>で,得られた結果には容器の壁効果が明瞭に見られた.
(3)光強度の閾値は30μEm^<-2>s^<-1>が得られ,これ以下の弱光では増殖できないことが明らかになった.
(4)24時間にわたる観察から,明期にPO_4-Pの取り込みを行い,暗期に分裂することがわかった.
(5)細胞内最小リン含量は0.56pmol cell^<-1>であった.
(6)リン酸態リンの最大比取り込み速度は1.59h^<-1>,半飽和定数は1.85μMであった.
(7)同様の実験をスケレトネマ・コステイタムについても行い,二者の比較を行った.その結果,アレキサンドリウムの増殖がスケレトネマに勝るような有利な点は確認されなかった.従って,現場海域でアレキサンドリウムがスケレトネマに優越するかもしくは共存しうる可能性は低く,アレキサンドリウムがその細胞数を維持するためには,珪藻類の減少もしくは消滅が必要であろうと推察された.

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Published: 1995-02-08   Modified: 2016-04-21  

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