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1992 Fiscal Year Annual Research Report

成体脳における神経細胞移動の免疫組織化学及び分子生物学的解析

Research Project

Project/Area Number 04807005
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

白尾 智明  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (20171043)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三浦 正幸  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50202338)
阿相 晧晃  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30104160)
Keywords神経発生 / 細胞移動 / 成熟脳 / ドレブリン / N-CAM / 嗅球 / ラット / ラディアルグリア
Research Abstract

生後6週,8週,10週のラットをペントバルビタール腹注により麻酔しその後経心的に3.7%パラホルムアルデヒド(PBS)を用いて還流固定し,常法により脳をとり出す。一晩同一固定液後で後固定後,クライオスタットを用いて厚さ16μmの連続凍結切片を作成した。一部のラットは固定。 1週間前,2週間前にBrdUを投与した。免疫組織化学はFITCあるいはローダミンにより標識された二次抗体を用いて間接蛍光抗体法により行った。まずBrdU投与ラットを用いて抗BrdU抗体と抗ドレブリン抗体(抗血清)との二重染色を試みた。しかし側脳室前角から嗅球へ向かって脳室上衣下層を移動中の嗅球顆粒細胞の前駆神経芽細胞がBrdUで標識されることはなかった。BrdUの投与方法に対する工夫が必要であると思われる。上記移動細胞はドレブリン,H-NCAMを発現していることが,免疫組織化学によりわかった。これらの細胞はMAP2,SVP38,NSE等のいわゆる神経細胞のマーカーは発現していなかった。しかしながらGFAPで染まる細胞とは異なるので,比較的未分化な神経細胞であると考えられた。またこれらの細胞と同じ領域の異なる細胞集団が、GFAPとビメンチンを同時に発現していることがわかった。したがってこれらGFAP,ビメンチン両陽性細胞は未熟なグリア細胞,すなわちラディアルグリアと類似の細胞であると考えられた。これらのことは,ドレブリン陽性細胞が,未熟な神細胞であることを示していた。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 白尾 智明: "Cloning of drebrin A and induction of neurite-like processes in drebrin-transfected cells." Neuro Report. 3. 109-112 (1992)

  • [Publications] 今村 一之: "Changes of drebrin expression in the visual cortex of the cat during development." Neurosci. Res.13. 33-41 (1992)

  • [Publications] Peter Kaub: "Identification of rat drebrin embryonic isoform by polymerase chain reaction and its genomic analysis." Bulletin Jap. Neurochem. Soc.31. 148-149 (1992)

  • [Publications] 白尾 智明: "神経発生における神経細胞骨格関連タンパク質の役割" 日本薬理学雑誌. 100. 465-473 (1992)

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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