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1992 Fiscal Year Annual Research Report

グリアによるグルタミン酸性シナプス伝達の調節

Research Project

Project/Area Number 04807007
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

中村 洋一  愛媛大学, 医学部, 助手 (90180413)

Keywordsグリア細胞 / グルタミン酸 / シナプス伝達 / グリア細胞膜小胞
Research Abstract

1.グリア細胞膜小胞分画によるグルタミン酸取り込みの調節:ラット中枢各部位(大脳,小脳,海馬,線状体,嗅球,脊髄)の等張蔗糖液ホモジネートから、パーコール密度匂配遠心分離等により、グリア細胞膜小胞分画を調製し、これらのグルタミン酸、γアミノ酪酸、グリシンの取り込み活性比較を検討した。それらの取り込み活性は部位により大きくことなり、この領域特異性はこれまで知られている入力の強さとほぼ比例していた。このことはグリアが神経細胞を単に栄養的に支持しているのでなく積極的に神経活動を調節していることを示している(Glia投稿中)。一酸化窒素を発生するニトロプルシドや、Cキナーゼの活性化剤であるホルボールエステル存在下での取り込み活性には対照と比べ有意差は見いだせなかった。
2.グリア細胞膜小胞分画によるグルタミン酸放出の調節:グリア細胞膜小胞にナトリウム依存的に[^3H]‐グルタミン酸を取り込ませ、高濃度カリウムの添加により脱分極させた時におこる放出の詳細な検討の結果、シナプトソームにみられる様なCa依存性の放出は起こらないことが明らかとなった。また取り込み反応それ自身が逆方向のカリアム輸送と共役していること、さらにバリノマイシンに対する反応性から膜電位が取り込み活性を調節していることも明かとなった。(Glia投稿準備中)
3.培養グリア細胞によるグルタミン酸の取り込み及び放出の調節:初代培養グリア細胞の[^3H]‐グルタミン酸取り込み活性は特異的に極低濃度のL‐CCG‐IIIにより阻害されることが明かとなった。(Neurosci,Lett,投稿中)。この試薬は今後種々の用途な利用されると考えられる。

URL: 

Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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