1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04807021
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
平野 英保 産業医科大学, 医学部, 講師 (50040241)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 貞夫 産業医科大学, 医学部, 助教授 (50131917)
東 監 産業医科大学, 医学部, 教授 (30028386)
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Keywords | 形態制御 / ファイブロネクチン / 肝硬変 / 四塩化炭素 / DNA / RNA / 線維化 |
Research Abstract |
形態制御は、細胞膜周辺に存在する多細胞構築を行なう蛋白群によってコントロールされると考えられるので、基底膜に対する抗体を使用して、λgt11の蛋白発現型のcDNA Libraryより陽性プラークを拾って来た。次に、これらのクローンが、実際に形態制御に関与しているかどうかをラットに四塩化炭素で引き起こした肝硬変で調べた。線維化誘発化学物質・四塩化炭素で、観られたものが、外科刀で引き起こされる線維化でも観られるかどうかも研究している。ここで有意に発現が変動したものは、塩基配列を決定し、コンピューターによるホモロジー検索を行い新しい蛋白か、有意義な蛋白かの決定を行なった。 ラットに四塩化炭素肝硬変を作製し経時的に72hrs プロフイリンやファイブロネクチンやType I,III,IV mRNAの発現パターンを比較検討した(Acute Phase)。次に、Acute on Chronic Phaseのパターンを観て、Chronic Phaseに於ける四塩化炭素の注射の効果の相違を観た。更に、再生肝に於けるパターンを観て線維化と再生の違いを検討した。又、線維の侵行にそってプロフィリンが、活性化しているのかを観るために、プロフィリンのペプチドに対する抗体を作製し、正常と線維化した肝臓の組織で、蛍光抗体による観察を行なった。Acute phaseで、四塩化炭素注射後ファイブロネクチン、プロフィリンのmRNAの上昇を認めた。 Chronic Phaseでは、注射後72時間後のプロフィリンは上昇していた。ファイブロネクチンは、自然成長コントロールよりも低かった。Acute on Chronic Phaseでは、Acute Phaseとほぼ同じであった。プロフィリンの蛍光抗体法による染色でプロフィリンは線維化の方向に一致して局在していた。再生肝のパターンとは、全く違っていた。肝臓の線維化に於いては、プロフィリンが重要な役割を担っている可能性が示唆されてきた。
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