1993 Fiscal Year Annual Research Report
Ki-1リンパ腫の発症に関わる遺伝子のクローニングと解析
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04807026
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 均 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70183829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 茂郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30010424)
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Keywords | t(2;5)転座 / リンパ腫 / YACライブラリー / PCRスクリーニング |
Research Abstract |
t(2;5)染色体転座切断点を含むDNA領域をクローニングするために、第二染色体短腕上の切断点近傍に位置すると考えられるPOMC,APOB,MYCN遺伝子をマーカーとしてヒトゲノムYACライブラリーのPCRスクリーニングを行った。その結果、APOB遺伝子を含む320kbと355kbの、POMC遺伝子を含む235kb,345kb,350kb,475kbの、MYCN遺伝子を含む220kbのシングルYACクローンを単離した。次いで、これらのYACクローンが転座点を含んでいるかどうか確かめるためにAlu-PCRにより作製したプローブを用いてFISHを行ったところ、いずれも転座に由来する染色体のうちの一方der(5)のみにシグナルが観察されたので転座点を含んでいないことがわかった。さらに、転座点に最も近いと推定されたPOMC遺伝子プローブを用いた高精度分染法によるマッピングでこの遺伝子は2p23.3上に存在することが明らかになった。従って、転座点はこの部位よりセントロメア側(2p23.1-p23.2)であることが予測される。2p22-p24にマップされた16個の、5q35.1-q35.2にマップされた4個のコスミドクローンについても転座点を含むかどうか調べたところ、このうちの一つcCI2-496が転座点を含んでいる可能性が示唆された。現在は、このコスミドクローンをプローブとしてt(2;5)細胞のDNAを各種の制限酵素で断片化し転座に伴う再構成バンドが検出できるかどうか検索している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.SATOH: "Suppression of tumorigenicity of A549 lung adenocarcinoma cells by human chromosomes 3 and 11 introduced via microcell-mediated chromosome transfer" Mol.Carcinogenesis. 7. 157-164 (1993)
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[Publications] T.ITOH: "Engraftment of human non-Hodgkin lymphomas in mice with severe combined immunodeficiency" Cancer. 72. 2686-2694 (1993)
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[Publications] H.SATOH: "RB gene locates on chromosome 15 at q13 in the Syrian hamster" Cytogenet.Cell Genet.65. 127-129 (1994)