1994 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチの病因、病態におけるサブスタンスPを中心とする神経系の関与の解明
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04807109
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
山中 健輔 久留米大学, 医学部, 教授 (10080821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳田 巌 医学部, 助手 (50248431)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / Substance P |
Research Abstract |
前年度までに慢性関節リウマチの病態においてSubstancep(SP)を中心とした神経系の関与について研究をすすめてきた。慢性関節リウマチの関節液中には変形性膝関節症の関節液中に比べて有意に高濃度のSPが存在しその濃度IL-1濃度および関節液中の白血球と相関すること、そのSPの由来として関節腔内に存在する知覚神経終末の他に、滑膜中に浸潤した細胞がSPを産生している可能性のあること、これらの細胞にSPの前駆体であるpreprotachykininのmRNAの発現すること、リウマチ滑膜培養細胞において、初代培養の種々の細胞が混在している状態では細胞からのSP産生をみとめることなどを報告してきた。これらのことより、慢性関節リウマチの病態には免疫系と神経系の二方向性を持つ密接な関係が不足しており、リウマチ滑膜からのSP産生には種々の免疫細胞やこれらの細胞の産生するサイトカインの働きが重要であると考えられる。 今年度はリウマチ滑膜細胞におけるサイトカイン産生に対するSPの影響や、反対に滑膜細胞のSP産生に対するサイトカインの影響についてリウマチ滑膜培養細胞を用いた培養液中のサイトカインやSPの濃度測定やRT-PCRをもちいmRNAレベルでの検討を行なったが、今回は一定の結果を得ることができなかった。今後サイトカインの種類、濃度について再検討し、また他のニューロペプタイドやオピオイドペプチドについて又、これらのレセプターの存在についても検討を加える必要がある。
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