1992 Fiscal Year Annual Research Report
プラズマにおける原子の遷移確率変化の検証とその機構解明
Project/Area Number |
04808004
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
佐藤 国憲 核融合科学研究所, 助教授 (70126861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成原 一途 核融合科学研究所, 助教授 (90109356)
俵 博之 核融合科学研究所, 助教授 (90037797)
尾田 年充 広島大学, 工学部, 教授 (60034550)
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Keywords | 遷移確率 / 原子・分子過程 / プラズマ素過程 / 再結合過程 |
Research Abstract |
遷移確率変化の検証を高励起状態からの原子分岐線対強度比計測によって行なう事を目ざす本研究で、平成4年度には実験の基礎となる再結合プラズマ発生装置の整備が主として行なわれた。 平成4年度末において、プラズマ発生装置の大部が完成している。 予備実験として行なわれた、高励起状態からのHe I np^3P-2s^3S,np^3p-3s^3S(n=6,7,8,9,10)の原子分岐線対強度比の解析は進展し、原子分岐線対比が50%近くの変化を示すことが判明した。(ただし、現時点では、この変化は観測値での変化を示すものであり、直接的に遷移確率変化を結論するものではない。) 理論的には、上記の原子分岐線対比は上準位が三重項という複雑な遷移であるにもかかわらず、上準位での電子の分布に全く依存しないことが示された。 これらの結果は、日本物理学会第48回年会(平成5年3月29日ー4月1日)において特別講演として発表される。
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