1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04808024
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
石川 栄治 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (40029939)
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Keywords | ハプテン / ペプチド / ビオチン化 / 非競合法 / アビジン / ストレプトアビジン |
Research Abstract |
申請者は、抗原のattomole量を非競合法により検出した経験から、1987年、ハプテンを非競合法により高感度で測定する一般的原理の考え方をまとめた。ハプテンに何らかの標識を有機化学的に結合し、ハプテンに対する抗体と標識に対する特異結合物質とを用いて測定する。この原理に従って、N末端のみにアミノ基を有するペプチドをビオチン化し、酵素標識抗ペプチド抗体とストレプトアビジン不溶化固相あるいは酵素標識アビジンと抗ペプチド抗体不溶化固相を用いてattomoleレベルのペプチドを測定することができた。これを更に発展させるため、次のような研究を進めた。 1.アミノ基をもたないペプチドのうち、ヒスチジン残基、チロシン残基などを有するペプチドをビオチン化して測定するために、次の基礎実験結果を得た。(1)血漿などのサンプル中には測定すべきペプチドの他に、ジアゾ化されうる多量のアミノ基、アルギニン(残基)が存在するので、いずれがジアゾ化され易いかを検討した結果、ジアゾ化されうる残基が共存する場合にはヒスチジン残基、チロシン残基が、アミノ基、アルギニン(残基)より優先的にジアゾ化されることがわかった。(2)ビオチンが、ジアゾ化反応によりアビジンとの結合能を失わないことがわかった。 2.ビオチン化反応後の不要なビオチン化合物を除去するために、ビオチン化ペプチドを2,4-ジニトロフェニル化酵素標識抗ペプチドFab'と反応させ、抗2,4-ジニトロフェニル基IgG不溶化ポリスチレンボールにトラップ、洗浄後溶出して、ストレプトアビジン不溶化ポリスチレンボールにトラップする方法を試みた結果、用いたN-ヒドロキシサクシニミドビオチンにより2,4-ジニトロフェニル化酵素標識抗ペプチドFab'がビオチン化されないためには、ビオチン化反応後長時間放置する必要のあることがわかった。
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