1994 Fiscal Year Annual Research Report
児童・生徒の図形に対する豊かな直観を育成する指導方法の研究
Project/Area Number |
04808047
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
清水 静海 筑波大学, 教育学部, 助教授 (20115661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関口 靖広 山口大学, 教育学部, 講師 (40236089)
杜 威 筑波大学, 教育学部, 助手 (30240683)
能 田 伸彦 筑波大学, 教育学部, 教授 (80020121)
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Keywords | 図形指導 / 直観 / 思考実験 |
Research Abstract |
算数・数学科で取り上げる内容の中で「図形」にかかわる内容は、「数と計算」(算数科)及び「数と式」(数学科)の内容に次いで多く、重要な内容である。これからの教育では、その質の充実が強く要請されており、算数・数学科の指導においても、論理的な思考に優れ、豊かな直観を働かせることのできる児童・生徒の育成を図る方向で現行学習指導要領が作成されている。 本研究では、児童・生徒の図形に対する豊かな直観を育成するための指導方法の改善について、その具体的な方向を明らかにするとともに、授業実践を通してその可能性を検討することを目的とする。具体的には、まず第1に、具体的な操作や実験・実測などの具体的な活動を授業の過程でどのように位置づけたら、児童・生徒に豊かな直観を育てたり働かせたりすることができるかについて明らかにすることである。第2に、コンピュータのシュミレーション機能を生かして児童・生徒の図形に対する感覚を育て、旺盛な思考実験を行わせることを通してかれらに豊かな直観を育てることができることを明らかにすることである。 平成6年度は、過去2年間の研究を踏まえて、次のような計画に基づいて研究を推進し、一定の成果を挙げることができた。すなわち、これまでの研究を基に、「図形」の指導方法の原理・原則を「豊かな直観を育成する」観点から、具体的な操作や実験・実測などの具体的な活動を生かすこと及びシミュレーション・ソフトによる思考実験の有効性に焦点を当てて基本的な視点を明らかにすることができた。さらに、並行して、これらの原理・原則について、小・中学校における実証授業を重ねそれらの一般性を高めるための事例研究を収集することができた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 清水静海: "証明の指導の真の根拠を問い直す" 日本科学教育学会年会合文集. 67-68 (1994)
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[Publications] 清水静海: "「論証」(第6巻『豊かな思考力を育てる図形と論証』)" 中学校数学科教育実践満座所行会, 33 (1994)