1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04836001
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
水野 守道 北海道大学, 歯学部, 助手 (10125354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保木 芳徳 北海道大学, 歯学部, 教授 (00014001)
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Keywords | コラーゲンゲル / 骨芽細胞 / 骨髄細胞 |
Research Abstract |
昨年度はコラーゲンゲルが骨髄細胞を骨芽細胞へ分化誘導したことを報告した。 本年度はコラーゲンゲルで分化した骨芽細胞が形成する石灰化結節が生体内の骨と同様のものであるか否かを形態学的に観察した。電子顕微鏡による観察から石灰化結節には基質小胞様構造物が認められ、さらにコラーゲン線維上には針状結晶物が沈着しており、X線微量元素分析からカルシウムとリンが同定され、ヒドロキシアパタイトと推定された。このような組織所見は生体で認められる初期石灰化と同様の起転であり、コラーゲンゲル上で分化した骨芽細胞は生体内と同じ石灰化組織を形成していることが明かとなった。コラーゲンによる骨芽細胞への分化誘導能はI型コラーゲンをゲル状としたものに特異的で、IV型コラーゲンや、I型コラーゲンでも乾燥させ膜状にするとその効果は失われた。そらにゲル濃度が0.1%から0.5%になると骨芽細胞への分化誘導が促進された。以上の結果はコラーゲンの種類、性状により分化誘導能が異なることを示すものである。 今後はコラーゲンに検討を加え、さらに実現性の高い移植体を開発する予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Sasano.Y: "BMPs induce direct bone formation in eotopic sites independent of the endochondral ossification in vivo" The Anatomical Record. 236. 373-380 (1993)
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[Publications] Kuboki Y: "Hydroxyapatite as a supporter for osteoblasts differentiation in vivo and in vitro" Apatite. 1. 311-320 (1992)
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[Publications] Nagai N: "Histological studies of heteotopic osteogenesis induced by bone morphogenetic protein binding hydroxyapatite" Apatite. 1. 321-330 (1992)