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2005 Fiscal Year Annual Research Report

クォーク・グルオン・プラズマの動的構造と重い中間子に対するプラズマ抑制

Research Project

Project/Area Number 04F04053
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

初田 哲男  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) DIGAL Sanatan  東京大学, 大学院理学系研究科, 外国人特別研究員
Keywords量子色力学 / チャーモニューム / クォーク・グルオン・プラズマ / 相対論的重イオン衝突 / 熱場の理論
Research Abstract

今年度は、有限バリオン密度かつ有限温度における、常伝導相からカラー超伝導への相転移を、相転移点付近での有効となるギンツブルグーランダウ理論を用いて解析した。まず、弱結合近似のもとで、ゲージ場の揺らぎをとりいれた解析的研究を行い、ダイクォーク凝縮場の自己相互作用結合定数のパラメーター領域に応じて、通常の常伝導からCFL相<カラーフレーバーロッキング相>への相転移のみならず、結合定数の非が1よりおおきくずれる場合には、常伝導->2SC相->CFL相という2ステップの相転移や、常伝導->2SC相への直接転移が起こりうる事を示した。ここで、2SC相とは、u-dクォークのペアリングのみを持つ相で、カイラル極限においても、ゲージ場の揺らぎにより、この相が実現する可能性がある事を示した点が新しい。更に、これにダイクォーク場凝縮の揺らぎをとりいれた解析を行うために、格子上でこの有効理論を定義し、モンテカルロシミュレーションを遂行して相構造を決めた。この有効理論は、カラーゲージ不変性をもつので、弱結合の場合と異なり、強結合ではダイクォーク凝縮場の期待値で相を分類することはできない。このため、ゲージ不変なダイクォーク場の複合演算子でフレーバー空間では3×3行列となる秩序変数を導入し、その固有値の振る舞いにより相を分類することを試み、これに成功した。具体的には、CFL相は、3つの固有値が縮退する場合、2SC相は、一つの固有値のみ大きな値を持つ場合に対応する。また共存相や準安定相を特定するため、複数の相を格子上に用意して、その競合を調べる方法を導入し、1次相転移の詳細な解析も行い、多自由度の秩序変数の空間内での有効ポテンシャルを研究した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Heavy quark interactions in finite temperature QCD2005

    • Author(s)
      S.Digal, O.Kaczmarek, F.Karsch, H.Satz
    • Journal Title

      Euro. Phys. J C43

      Pages: 71

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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