2005 Fiscal Year Annual Research Report
金融政策フレームワーク決定因の国際間の差異について
Project/Area Number |
04F04268
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
長田 博 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ATCHARIYACHANVANICH Waranya 名古屋大学, 大学院国際開発研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 金融政策 / 金融経済学 / 金融政策フレームワーク |
Research Abstract |
研究計画の第2段階にあたる2005年度は、大別して、以下の通り3分野の研究活動を実施した。 第1は学会における研究報告である。研究計画第1段階の暫定的研究成果をアチリヤチャンワニトが2つの会議で報告し、研究促進のための有益なコメントを得た。ひとつは、オランダ国ワゲニンゲンで開催された「第8回新概念に関する情報交換のための国際学会」主催の国際会議での報告であり、二つ目は大阪大学で開催された日本金融学会周期全国大会での報告である。 第2は、統計データおよび金融システム情報の収集である。特に、研究対象国を拡大するため、出来るだけ多くの国についてのデータ・情報を収集した。また、この大量データの整理と処理のため、高度な統計処理ソフトウェアおよびデータ管理ソフトウェアを購入し、稼働させた。この他、海外調査の際に、イングランド銀行およびフランス中央銀行などで関連情報の収集を行った。 第3は、研究成果の出版である。今年度は、二つの論文を出版した。第1は、現代金融政策実施における情報技術の役割に関する論文で、Global information technology and competitive financial alliancesという本の1章として出版された。第2は、次の研究段階で適用する分析モデルの枠組みに関する論文で、ディスカッション・ペーパーして公表した。 現在、考案した分析モデルに金融政策フレームワークのすべての決定因を組み込み、その有効性を確かめる研究を行っている。その第一段階として、対象国を変えた2つの事例研究をとりまとめた。この結果は、国際研究集会で発表する予定である。
|