2005 Fiscal Year Annual Research Report
授業研究を基礎とした校内研修と教師の資質に関する国際共同研究
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04F04277
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
的場 正美 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 教授
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SALKAL Arani Mohammad Reza 名古屋大学, 大学院教育発達科学研究科, 外国人特別研究員
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| Keywords | lesson study / 授業研究 / 校内研修 / 質的研究 / 現職教育 / 教師の資質 / 協同的研究 / 研究授業 |
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| Research Abstract |
本研究は、初等・中等教育段階における授業研究を基礎とした校内研修と教師に求められる資質の関係について、次の諸点を明らかにすることを目的としている。
1)教師が、理論と実践を結合させ、教育現実から理論を紡ぎだすために、どのようなタイプの授業研究を基礎とした校内研修が有効であるのか。2)授業記録にもとづいて教師が共同で学び合う場は、教師の資質向上にどのような意味を有するのか。3)共同研究で授業研究を進め、参加することを通して、教師はどのような資質を獲得するのか。
平成17年度の研究実績は、次の通りである。
1)国際共同研究の継続とその成果:日本、イラン、アメリカ、ドイツ、アメリカ、カナダ、中国におけるLesson studyの研究が完了し、2006年5月には、Masami Matoba, Keith Krawford, and Mohammad Reza Sarkar Arani(eds.)(in press) Lesson Study : International Perspective on Policy and Practice, Beijing : Educational Science Publishing Houseとして、公刊される予定である。第3回国際シンポジウム「宗教と教育」を2005年7月7日に名古屋大学において開催した。
2)研究成果の国際学会における公表:(1)3^<th> International Conference on Comparative Education in Teacher Training(18-22 April 2005),(2)日本教育方法学会、課題研究、(1-2 October 2005),(3)The First International Conference on School Effectiveness and School Improvement in China,(22-25 September, 2005),(4)The First Annual Conference on Learning Study, The Hong Kong Institution of Education, Hong Kong,(1-3 December, 2005)において公表した。
3)富木島中学校における3年間の学力調査の比較と生徒および教師への質問調査によって、授業研究を基礎とした校内研修は、(1)不登校数の減少、(2)学校の面白さ、教師の教えようとする努力などの学校環境、(3)教師の資質向上、(3)人間関係(教師、生徒、父母)に影響がある、ことが明らかになった。しかし、調査者がこの学校のプロジェクトの主査でもあり、バイアスがかかっている可能性があるので、この結果の妥当性には不安が残る。
4)ドイツ、イギリス、アメリカ、イランの他に、18年度には、香港、上海、シンガポールの授業研究者とのネットワークを新たに形成できた。
5)富木島中学校を中心に、3校で実践を評価する委員会が設立され、共同で成果を評価できる体制が整った。
6)日本およびイランの授業記録とインタビュー記録を収集できた。
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