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2004 Fiscal Year Annual Research Report

陸棲巻貝における交尾前隔離機構の化学生態学的研究

Research Project

Project/Area Number 04F04443
Research InstitutionShinshu University

Principal Investigator

浅見 崇比呂  信州大学, 理学部, 助教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) SHEIKH M.Rahman  信州大学, 理学部, 外国人特別研究員
Keywordsフェロモン / 性フェロモン / 雌雄同体 / 巻貝 / オルファクトメータ / 行動
Research Abstract

研究モデルの同胞種であるオナジマイマイとコハクオナジマイマイの成熟個体を採集し、オルファクトメータによるバイオアッセイおよびフェロモン抽出に用いるために、実験室にて個体別に飼育を開始した。空媒性のフェロモン活性を検出するためのオルファクトメータを作成した。これにより、空媒性物質で同種個体が誘引され、他種個体を誘引しないことを、現実験室環境下で確証した。幼貝を用いて、同様の実験的検証をオルファクトメータにより行った。その結果、幼貝は、どちらの種の成貝にも誘引されず、しかもどちらの成貝も誘引しないことが明らかとなった。これらの結果は、成貝を用いた実験で検出された空媒性誘引物質は、対象個体の齢にかかわりのない集合フェロモンではなく、性的成熟個体を特異的に誘引する性フェロモンであることをしめしている。ルファクトメータで与える二者択一の選択結果のほかに、オルファクトメータ内での行動活性をビデオ撮影結果を用いて解析した。その結果、二者択一の選択において、成熟個体が同種の成熟個体を誘引しているだけではなく、誘引される成熟個体は、行動活性においても励起されていることが判明した。すなわち、性フェロモン活性のバイオアッセイにおいては、二者択一の選択結果の二項検定に加え、行動活性という量的変数の比較によっても可能であることが本研究により明らかとなった。この結果は、性フェロモン活性のある標的物質のバイオアッセイ効率を改善する今後の研究課題に大きく貢献するものである。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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