2004 Fiscal Year Annual Research Report
先進国での喘息とアトピーの相関解析による遺伝学的アプローチ
Project/Area Number |
04F04763
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HUI Jennie 東海大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Keywords | マイクロサテライト / 相関解析 / 喘息 / アトピー / 遺伝子診断 / ゲノム創薬 |
Research Abstract |
喘息やそれを主徴とするアトピーは、先進国では10人に1人以上の多くが罹患する典型的な生活習慣病であるが、原因や病態の分子機構が不明の難治疾患である。そこで本研究では東海大学で収集された3万個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイド相関解析により、喘息やアトピーの感受性遺伝子の同定を行い、両病態の異同や発症に関わる分子機構や生活環境などの環境要因を解明し、遺伝子診断、ゲノム創薬.予防などに資することを目的とする。なお、本科学研究費補助金(特別研究員奨励費)の特質を生かすべく、対象集団として、1)相関解析において、遺伝多型マーカーの擬陽性による相関を除く、2)民族間で関与する感受性遺伝子が異なる可能性を追求する、3)複数の感受性遺伝子聞め病態ヒおける相互作用やカスケード解析を行う、4)遺伝疫学により効率的に環境要因を同定するため生態系が異なる2集団を調査する、の以上の4つの理由により、日本とオーストラリア白人の2集団とする。したがって、両集団の患者群の抗体価、肺機能、IgE、FEV1、アレルゲン、ストレス因子、喫煙など詳細な臨床データについての多変量解析を必要とする。本年度は、上記の目的を遂行するため、 1)日本人の喘息性アトピー患者150名、健常者150名について、3万個のマイクロサテライトを用いたプールDNA法により、相関解析を行った(第1次スクリーニング)。 2)1)で相関を示したマイクロサテライトについて、独立の日本人喘息性アトピー患者150名、健常者150名を用いて、プールDNA法により、相関解析を行った(第2次スクリーニング)。 3)2)で相関を示したマイクロサテライトについて、独立の日本人の喘息性アトピー患者150名、健常者150名を用いて、プールDNA法により、相関解析を行った(第3次スクリーニング)。
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Research Products
(7 results)