2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04861
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
貫名 信行 独立行政法人理化学研究所, 構造神経病理研究チーム, チームリーダー
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DOUMANIS Joanna 独立行政法人理化学研究所, 構造神経病理研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | ショウジョウバエ / ポリグルタミン病 / ハンチンチン / RNAi |
Research Abstract |
ハンチントン病はCAGリピート病であり、遺伝性脊髄小脳失調症を含む一群の疾患(ポリグルタミン病と呼ばれる)のひとつである。本疾患群ではポリグルタミン凝集体形成が病態の形成に重要な役割を話していると考えられている。本研究ではショウジョウバエを用いてポリグルタミン病のモデルをハンチンチンエクソン1+EGFPを発現することによって作成する。この可視化したモデルを用いることにより、遺伝学的手法を用いてこのポリグルタミンによって引き起こされる病態を制御する因子を探索する。本年度:昨年度作成したショウジョウバエ神経系細胞にハンチンチンエクソン1とGFPの融合蛋白を発現する系とショウジョウバエ個体レベルを作成した。この細胞系を用いてRNAi libraryによって凝集体形成に影響を与える遺伝子をスクリーニングした。 1)ArrayScanによって大量の遺伝子のスクリーニングを効率よく行えるようにした。 2)7000余の遺伝子をスクリーニングし、うち400遺伝子(絞り込んだもので100)に凝集体に影響を与える可能性があると判断した。 3)これを機能よって分別し、関連するカスケードを細胞レベル、個体レベルの系で検討している。従来言われているシャペロン系や、プロテアソーム系は候補としてあげられているが、これ以外のカスケードについてはどのような機序で関与しているか詳細な解析が必要である。現在解析中の系ではカスケードの主要な作用点に近い遺伝子がこのスクリーニング系では検出される傾向があるようである。
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