2004 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュ・チッタゴン丘陵の少数民族言語の記述的研究
Project/Area Number |
04J00476
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 敬介 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2) (00569105)
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Keywords | バングラデシュ / チベット・ビルマ系少数民族 / チャクマ語 / チャック語 / マルマ語 / 危機言語 |
Research Abstract |
2004年度は六月から七月にかけてバングラデシュでチャック語、マルマ語について民話テキストを中心に一次資料の収集をおこなったほか、トリプラ語ウスイ方言について基礎語彙の収集を中心とした予備的調査を実施した。チャクマ語については研究協力者として予定していた東京在住のチャクマ人とわたしの都合がなかなかあわないため、一度はなしあいをおこなうだけにとどまった。八月から九月には東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の言語研修においてビルマ語中級を受講し、ビルマ語運用能力の研鑽につとめた。 論文としては前年度に訪問したビルマにおけるチャクマ人やチャック人に関する報告をバングラデシュ専門誌に投稿するにとどまった。学会発表などでの口頭発表としては、以下にあげる研究成果を報告した。 藤原敬介(2004a)「チャック語の格標示と方向接辞」第2回チベット=ビルマ言語学研究会、2004年4月24日、京都大学大学院文学研究科・ユーラシア文化研究センター(羽田記念館) 藤原敬介(2004b)「国際母語記念日と危機言語-バングラデシュの事例から-」、松下アジアスカラシップ成果報告会、2004年10月7日、松下国際財団. 藤原敬介(2004c)「チャック語の動詞述部標識"he?"の意味と用法」日本言語学会第129回大会、2004年11月21日、富山大学、『日本言語学会第129回大会 予稿集』,pp.129-134. HUZIWARA Keisuke (2004) "Classifiers in Cak" The 37th International Conference on Sino-Tibetan Languages and Linguistics,2004/10/01-2004/10/03,Lund, Sverig.
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