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2004 Fiscal Year Annual Research Report

共役トリエン脂肪酸およびトランス脂肪酸の機能性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 04J09082
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

野口 亮子  北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 特別研究員(DC2)

Keywords共役脂肪酸 / トリエン脂肪酸 / 血清脂質改善作用 / 抗肥満作用 / DHA / EPA
Research Abstract

共役トリエン脂肪酸およびトランス型脂肪酸を有する脂肪酸として、エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DEA)に着目して検討を行った。最初に、1)共役EPA(CEPA)、共役DHA(CDHA)、トランスEPA、トランスDHAの大量調製法を確立した。次に、2)共役脂肪酸(CEPA・CDHA)、およびトランス脂肪酸(トランスEPA・トランスDHA)を大量調製して動物実験を行った。
1)これまで、共役およびトランス脂肪酸において、リノール酸やリノレン酸を用いた大量調製は行われてきたが、EPAやDHAを用いた大量調製は行われてこなかった。そこで本研究では、触媒量および反応時間等を調整し、これらの大量調製法を確立した。
2)正常ラットにCEPA・CDHAおよびトランスEPA・トランスDHAを摂取させ、血漿脂質、体重、脂肪組織重量等を中心に検討を行った。実験方法は、4週齢雄Wistarラットに各試験飼料を4週間摂取させ、採血・解剖を行った。その結果、CEPS・トランスDHA群は、コントロール(大豆油)群と比較して、有意に体重が減少し、また白色脂肪組織(WAT)重量も有意に減少した。血漿脂質に関しては、CEPA・CDHA・トランスEPA・トランスDHAの全ての群で、コントロールと比較して総コレステロール、総脂質、トリグリセリドが有意に減少していた。また、個別の作用としては、トランスEPA群でLDLコレステロールの有意な減少が見られた。これまでに、エライジン酸を始めとするモノエン型に近いトランス脂肪酸摂取は、動脈硬化や心臓病発症の原因となることが報告されていたが、本研究により、EPAやDHAの二重結合数が多いトランス脂肪酸は、血漿脂質を低下させることから、トランスモノエン酸とは逆の作用を有することが明らかとなった。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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