1993 Fiscal Year Annual Research Report
カムチャッカ半島民族芸能調査/コリヤク族の伝承芸能
Project/Area Number |
05041001
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
谷本 一之 北海道教育大学, 学長 (20002446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHORNITSKAIA M. ロシア科学アカデミー, 民族学研究所, 所員
TCHAIKOVSKY R. マガダン教育大学, 外国語学部, 教授
BADAYEV A. ペトロパブロフスク, カムチャッキ教育大学・外国語学部, 助教授
甲地 利恵 札幌静修高等学校, 講師
岸上 伸浩 北海道教育大学, 総合文化課程, 助教授 (60214772)
大島 稔 小樽商科大学, 言語センター, 助教授 (00142787)
森田 稔 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80003292)
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Keywords | コリヤク族 / ドラム・ダンス / シャーマンの歌 / 北方諸民族芸能地図 / 録音・録画 |
Research Abstract |
研究代表者谷本が平成5年にマガダン市、カムチャッカにおいて事前調査と打合わせを行なった。9月から1月にかけて大島、甲地、A.Badayevの3人の研究分担者がマガダン、カムチャッカのオツソラ、カラダ地区で現地調査を実施した。現地調査ではコリヤク族の約30名の古老からドラム・ソング、シャーマンの儀礼、語り物等を含む120分テープ60本の録音・録画資料を得た。今回の調査では、W.Johelson(1905)の録音資料の聴き合わせを調査の重点項目の一つとしており、調査の結果はコリヤク芸能の時間的変化及びチュクチ族との芸能の比較研究に有効な資料となっている。録音・録画資料は、目下研究分担者によって聴き取り、翻訳(コリヤク語→露語→英語)の作業が進行中である。 伝承活動の状況の調査については、マガダンではチュクチの民族アンサンブル「Ener」、カラガではコリヤクの「Mengo」の練習から舞台公演までその活動を詳細に記録した。平成6年1月に研究分担者のA.Badayevを招へいし、コリヤクの歌の歌詞の翻訳についての検討と、デモストレーション・テープ(録画、60分)編集のための映像資料の整理を行なった。このテープは複製されて、現地及び関係研究機関に送付される予定である。すでに出版されている「チュクチの音楽」につづいて、今回の調査資料による「コリヤクの音楽」のCD・ブックスを出版すべく準備中である。このブックスには作製中の北方諸民族芸能地図の一部が掲載される予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 谷本,一之: "カムチャッカ半島の伝承芸能の調査" 国立民族学博物館共同研究会(2月16日). (口頭発表). (1994)
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[Publications] 大島,稔: "ツンドラに生きるチュクチの子ども達" Arctic circle(道立民族学博物館). (1993)
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[Publications] 大島 稔: "Prosody and Reduction in Eastern Aleut" 北大言語学研究報告第5号. (1994)
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[Publications] 大島 稔: "「チュクチ語西部方言:音韻と語彙についての覚書」" 人文研究(小樽商科大学). 87. (1994)
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[Publications] 谷本 一之: "CDブックス地球の音楽No.67(ビクター)" ツンドラと氷河を渡る響き, 27 (1993)
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[Publications] 谷本 一之: "「Ainu in Transition」,lndigenous Minorities and Education." 三友出版株式会社, 5/424 (1993)