1993 Fiscal Year Annual Research Report
フィリピン大規模自然災害のRS/GIS解析と最適復興援助方法に関する総合調査
Project/Area Number |
05041073
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
片山 恒雄 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (70013216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BINA R. 環境天然資源庁, 国立地図・資源情報局, 次長
ALEJANDRINO A.A. フィリピン大学, 国立水理研究センター, 教授
JOSE Ma. de フィリピン大学, 土木工学科, 主任教授
KINTANAR R. 科学技術庁, フィリピン気象地質宇宙局, 局長
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (50221148)
目黒 公郎 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40222343)
HERATH S. 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (80240737)
PRAMANIK M.A 東京大学, 生産技術研究所, 客員教授
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
岡田 恒男 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (40013122)
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Keywords | 自然災害 / 国際協力 / リモートセンシング / 地理情報システム / 洪水 / フィリピン |
Research Abstract |
平成5年度は3年間にわたる本研究の第1年目である。今年度は主として以下の点を中心とした調査・研究を実施した。 (1)日本側研究者4人がフィリピンを訪問し、共同研究の相手となる3つの機関の研究者と、共同調査・研究の可能性を確認し、それぞれの機関がどのような研究施設及びデータを持っているかを調査した(片山及びプラマニクが1993年8月15日から17日の3日間、ヘ-ラト及び目黒が同8月15日から19日の5日間)。訪問機関は、フィリピン気象地質宇宙局(PAGASA)、フィリピン大学(UP、国立水理研究センター及び土木工学科)及び国立地図・資源情報局(NAMRIA)の3つである。 (2)上記日本側研究者の訪比の際に、洪水予測研究の試験流域として3つの候補地点を選定し、それぞれに対して、流域の大きさやデータ入手の可能性、及び物理的モデル構築の難易さを、日比両国の研究者がそれぞれ十分検討した後、10月17日から24日にかけてフィリピン側研究者4人が訪日し、慎重な検討の結果、マニラ市北方100〜200キロに広がるアグノ川を試験流域にすることに決定した。 (3)上記アグノ川流域に対して、洪水予測に必要なデータを詳細に検討し、リモートセンシングデータのデジタル化等、必要な作業の分担、日程を決定し、日本側でモデル作成の基本作業に着手した。フィリピン側からデータの一部がすでに送られてきている。 (4)1994年1月4日から1週間にわたり、日本側研究者5人がまず試験流域の実地調査のためフィリピンを訪問した。この際、データに関してさらにつっこんだ意見交換を行ったが、さらに2月5日から10日まで、日本側研究者1名が訪比し、その補足をした。 (5)1994年3月6日から13日にかけて、フィリピン側研究者4人を日本に迎え、日本における洪水対策の現状説明と施設見学,さらに初年度の調査・研究の総括を行う。
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