1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
05044031
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
遠藤 康夫 東北大学, 理学部, 教授 (00013483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TASSET Franc ラウエランジバン研究所, 主任研究員
ZEYEN Claude ラウエランジバン研究所, 主任研究員
西 正和 東京大学, 物性研究所, 助手 (90156034)
中島 健次 日本学術振興会, 特別研究員
武田 全康 東北大学, 理学部, 助手 (70222099)
山田 和芳 東北大学, 理学部, 助手 (70133923)
加倉井 和久 東京大学, 物性研究所, 助教授 (00204339)
藤井 保彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (00013524)
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Keywords | 偏極中性子散乱研究 / 偏極モノクロメーター / 三軸中性子分光法 / スピンエコー法 / 高分解能中性子散乱法 / 三次元偏極解析 / パルス偏極中性子 / 冷中性子偏極 |
Research Abstract |
前回のラウエ.ランジバン研究所(ILL)との間の偏極モノクロメーター開発研究に続いて我が国の偏極中性子散乱研究レベルの向上を目指して、ILLのザイエン博士のグループと偏極中性子の利用法についての共同研究を行うことにした。第一のテーマは三軸中性子分光法とスピンエコー法との組み合わせによる高分解能中性子散乱法の開発研究である。この原理はILLで開発された画期的な方法であるが、実用化は困難である。中性子スピンのラーモア才さ時間をエネルギーに変換するのであるが、中性子経路が散乱前後で角度を持つために、磁場の経路積分を一定に保つことが難しくなる。また磁場をれいじするコイルの均一度も精度が要求される。技術的問題解決のためのテスト用のコイルの設計と製作を、東京大学物性研究所、加倉井助教授のグループが担当した。 第二のテーマは三次元偏極解析を伴う中性子分光法の開発である。その手始めとして東北大学理学部の中島研究員がILLに滞在をして、偏極解析を簡便に行えるソフトウエアの修得を行ってきた。中島研究員はILLのソフトウエアの移植を現在行っている。 第三のテーマは冷中性子偏極の効率化である。我々は高エネルギー研究所に於て世界で始めてのパルス偏極中性子の取り出しと利用を行ってきた。将来性能を高めるための共同研究を進めるが、東北大学武田助手をILLに送って欧州と米国の実情を視察してもらった。
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